2007-01-01から1年間の記事一覧

母の日プレゼント

娘からもらった 月のホコリという名の紫のカーネーション。

debli project

まずは、公式ホームページ 連休の初日、28日土曜日、渋谷のギャラリー・ルデコに、debli projectを見に行ってきた。 渋谷駅の東口から五分ほど歩くと、モザイクタイルを張った看板が出迎えてくれる。 表から見ると一間半ほどの鉛筆のような建物だが、入る…

映画>『ハンニバル・ライジング』

前作からずいぶん時が経った。前作の時点で、続編がもし作られるとしたら、老境に入ったレクター博士について、それなりの結末が描かれると予想していたのだが、予想は見事にはずれた。前作の原作を映画化するに当たり、大幅に割愛されていた、レクター博士…

映画・本>『羊たちの沈黙』『ハンニバル』その2

本>「羊たちの沈黙」「ハンニバル」 (2001.8.7) 遅くなったが、映画化された「ハンニバル」を見た。ストーリーの大筋では原作に極めて忠実だったと思う。もちろん、すべて映像にしていたら、映画の時間枠をはるかに飛び出してしまうだろうから、かなり落…

映画・本>『羊たちの沈黙』『ハンニバル』

本>「羊たちの沈黙」「ハンニバル」 2000.6.9 「蝿の王」でも言った通り、観る映画を選ぶときの基準に、好きな役者のもの、というのがある。夫は、狂人や犯罪者をエレガントに演じられる役者、私は、純粋な人間を美しく演じられる役者。私たちふたりの好き…

『ラン・ローラ・ラン』DVD

『パフューム』の監督の過去作品で、大ヒット作というので、レンタルで見てみた。 この監督、ひょっとして赤毛フリークだろうか。主人公のローラを演じる役者さんは、ブロンドを赤毛に染めている。『パフューム』との共通点はそれくらいだった。同監督の作品…

『オール・ザ・キングスメン』

川崎のトーホーで見てきた。 原作のタイトルだけはずいぶん前に知っていた。英語の物語にはマザーグースを元にしたものが多い、という趣旨の本に、クリスティの「そして誰もいなくなった」や「風が吹いたら」と共に紹介されていた。 というわけで、タイトル…

さくら

遅くなったけれど、今年の桜。四月一日 日曜日、横浜日の出町にて。

『ホリデイ』

さて、『恋愛適齢期』のナンシー・マイヤーズ監督の新作だというので、見てきた。予告編を見た段階ですべての筋が予測できだが、それは的中した。物語の意外な展開ではなくて、そんな中のお洒落な会話を楽しむのがこの監督の作品の正しい鑑賞法だと思うので…

『蟲師』

蒼井優さんが、先週のアエラの表紙になっていた。笑顔も素敵だけど、こんなふわっとした表情もまた愛らしくていい。何だか、見るたびに美しくなっていくようだ。「のっている」というのは、そういうことなのだろう。もうしばらく、いい風が吹きますように。…

『アンフェア』

舞台『天保十二年のシェークスピア』を観劇したときに、篠原涼子さんをはじめて生で拝見した。びっくりするほどきれいなので、びっくりした(笑)。白磁のティーカップみたいだと思った。つやつやぴかぴかで、きゅっと小粋で、いわくいいがたい気品があって…

『ステップ・アップ』

ダンス好きの娘が、映画の最初の宣伝を見たときから、ずっと楽しみにしていた映画。初日に二人で行って来た。ストーリーや役者の演技には特に惹かれるものはないのだけど、ダンスは素晴らしく楽しかった。聞けば、振付師である監督の第一回監督作品だとか。…

『ハッピーフィート』

先行上映で見てきた。 かわいいペンギンが歌い踊る、底抜けに楽しいCGアニメが見られると思って見たけれど、ちゃんと真面目に語る部分も盛り込んである、真面目な映画だった。 もちろん、CGは楽しい。思いがけない絵の連続だ。水の中の描写など、すばら…

『ナイトミュージアム』

先行上映で見てきた。 何をやっても続かない主人公が、子供の養育権のために就職するのが、閑古鳥が鳴く博物館の夜警。そこでは、毎晩毎晩、不思議な現象が起こる。逃げ出さずに頑張る、というのがメインテーマなのだろうけど、もちろん、物語は純然たるコメ…

『パフューム ある人殺しの物語』

つい先日、養老孟司著「超バカの壁」を読んでいたら、ちょうどタイミングよく、嗅覚の話が出ていた。いろいろ脳に絡めた味覚・嗅覚の面白い話が載っていたのだけど、その中に犬からよく吠え付かれる人がいる理由として、怖がっているのを匂いで犬に悟られる…

『それでもボクはやってない』

『さくらん』を見た後、二本続けて見て来たのがこれ。順序を逆にしなくて大正解だった。つまらない、という意味ではなくて、どこかいたたまれないところがある映画だった。ものすごく疲れた。はっきりと使命感を持って映画を作った、と監督が語っているけれ…

『さくらん』

映画『さくらん』鑑賞。独特な感じで、面白かった。 写真家の蜷川実花さんが監督ということであれば、『MORE』に連載されている、『妄想劇場』の極彩色の世界が、映像でも繰り広げられているに違いない、そう思ってわくわくして出かけた。本当を言えば、…

『ドリームガールズ』

個人的な事情でいえば、R&Bは大好きである。二十代の後半から三十代まで、一番聴いた音楽だ。そんなわけで、モータウンの往年の名曲ばかり集めたCDも持っているし、「モータウン25th」をLDで持っている。マイケル・ジャクソンが「ビリー・ジーン…

『天国は待ってくれる』

土曜日、仕事を定時に終えて、二本続けて『天国は待ってくれる』と『ドリームガールズ』を鑑賞。「疲れるかな?」と思ったけれど、『天国~』を先にしたのでまったく問題なく楽しめた。まるで『天国~』をオードブル扱いにしているようで申し訳ない。どちら…

『どろろ』

「見てから読むか、読んでから見るか」迷った末、今回は読んでから見ることにした。手塚治虫の名作「どろろ」。ずいぶん前からその存在は知ってはいたものの、何となくグロテスクな感じがきついような気がして敬遠していた作品だ。まあ、グロテスクは苦手だ…

小島烏水 版画コレクション展 横浜美術館

横浜美術館には、少し前にやっていた「アイドル展」ではじめて足を踏み入れた。その時じっくり見たのは、篠山紀信作「激写」の山口百恵さんのフォトストーリーと、蜷川実花さんによる写真パネルの数々だった。それで再確認した。私は、やっぱり人間そのもの…

『CATS』

CATS公式ホームページ 10日土曜日、娘と二人で、劇団四季ミュージカル「CATS」を見てきた。JR五反田の駅を出ると、ビルの外壁に猫人間たちの顔が集まった大きなポスターが。そこから十分ほど歩くと、いきなり「CATS」の大きな文字が現れる。…

『ニック・オブ・タイム』DVD

これは、『ケ・セラ・セラ』の大ヒットで知られる、ヒッチコックの『知りすぎた男』のリメークだそうだ。ヒッチコック得意の、主人公の「巻き込まれ」物語である。それを『アサシン』のジョン・バダム監督がメガホンを取っている。絶対に観客を飽きさせない…

書くための本を読み続けて

その人がやっていたスポーツの特性で、その後の体つきやメンタリティにもかなり影響が出る。おおざっぱに言っても、持久力のスポーツと、瞬発力のスポーツでは、かなり要求される資質は違ってくるし、それぞれのスポーツの性質によって、動体視力だったり、…

『ブロークバック・マウンテン』DVD

ホモセクシャルについては、特に何の感想もない。ヘテロセクシャルの男女のベッドシーンも十分に気持ち悪く感じるので、ホモだから特別に気持ち悪い、ということもない。映画やドラマの役者同士の場合だと、素では恋愛感情を持ち合っているわけではないのだ…

本の大人買い

昨年の暮れに、日垣隆著『すぐに稼げる文章術』の中にリストアップされていた、必読の33冊をアマゾンで大人買いした。それにしても、この本のタイトル、買うのにとても恥ずかしい。これに決めた編集者のセンスを恨む。帯の言葉も中身と正反対だ。ネットであ…

『マリー・アントワネット』

まずはざっくりした感想から。最高に楽しかった! 特に目に楽しかった。 コミック『ベルサイユのばら』、通称『ベルばら』が空前の大ヒットをしたのは、私が高校生の時だった。その時代の女子高生の心情に、男装の麗人オスカルがストレートにはまって、相当に…

『ゲド戦記』しめくくり

映画の上映もとっくに終わって、ちまたでの評価も一段落した頃なので、書きたいことがある。 まったく、ネットだけではなく新聞その他のメディアにまでいろいろ書かれて、暴風雨のような酷評であった。新人監督の作品としては異常な事態だったと思う。つまり…

『スキャナー・ダークリー』つづき

『スキャナー・ダークリー』を見ていて、ちょっと書き足したくなったこと。 フィリップ・K・ディックはSF作家として、人とまったく違う認識世界に住んでいる主人公を数多く創造してきた。それが惑星やタイムマシンや人工夢などの、絶対にあり得ないSF仕…

ダリ展に行ってきました

上野の森美術館でやっているダリ展を見てきた。 この後、映画『スキャナー・ダークリー』を続けて見たものだから、私の世界がちょっと変な感じになっている。ダリの独特の世界が、子供の頃からどういうプロセスで積み上げられてきたか、とてもわかりやすい配…