debli project

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連休の初日、28日土曜日、渋谷のギャラリー・ルデコに、debli projectを見に行ってきた。
渋谷駅の東口から五分ほど歩くと、モザイクタイルを張った看板が出迎えてくれる。
表から見ると一間半ほどの鉛筆のような建物だが、入ると中は意外に広い感じがした。
エレベーターでまっすぐ四階に入ると、所狭しと並べられた動物たちに迎えられる。
今回は、ホームページでコンセプトを知った上で出かけたので、私が想像した動物たちの姿から、196人のアーチストたちが再創造した動物たちが、どれだけ「飛びぬけているか」、それを目撃するのが楽しみでならなかった。
私の想像力を鼻で笑うような物たちに出会いたい。
その願いは十分にかなって、とても楽しかった。
今回、特に私の記憶の中で鮮明なのは、フライの衣をかけられてキャベツを添えられた動物と、高熱でどろどろに溶かされた象。

DEBLIの主旨と、それが動物たちである、という二重の意味を感じて、いろいろと思うことがあった。生き物は、生き続けることがまずは最も切羽詰った願いだし、他の命を奪ってしか生きる方法はないのが出発点、というコンセプトを持った人に最も惹かれる。それは、最近見た映画や読んだ本の影響だと思う。その点では、さすがに昨今のアーチストの方々は、思考を積み重ねているように思えた。

個人的には、今回最も感銘を受けたのは、二階に展示されていた西本さんの作品だ。窓から部屋の中を覗き込むと、鏡の床の上に、鏡面を黒で塗りつぶした鏡台がひとつ。両脇の壁には棚があって、やはり黒く塗りつぶされたフォトスタンドがたくさん並べられている。そして、白い羽が天井に浮かんでいる。「二重のさかさま世界」という言葉が降ってきた。ぶっ飛びそうだ。

パンフレット(写真)は、ボックスの中にぎっしり詰まったカードだった。一枚一枚にそれぞれの作品について書いてあったりする。まだじっくり見ていないのでこれから楽しんで見ようと思う。