推し活>「イクサガミ」&「東京タワー」の想い出

師範のファンクラブが3月1日にスタートして、即日入会してから早1ヶ月半が過ぎました。その間、Xでも毎日呟いてくださるし、ファンクラブのDiaryにもファンだけに向けての貴重な話をしてくださるし,どちらも「まんま師範」で、幸せを噛み締める毎日です。

そのつぶやきから察するに,何か素晴らしい作品に取り組んでおられる様子。どんな物語だろうとあれこれ想像の翼を広げて、ワクワクしていたところに、遂にNetflixの「イクサガミ」の告知がありました。幕末時代劇!しかも、超絶アクション!藤井道人監督作品!師範プロデュース&コレオ&主演! こんな素敵な日がやって来ようとは。公開の日が待ち遠しくてなりません。いえ、その前にキャストの続報がありますね。幕末バトルロワイヤルとあって、群像劇らしい、個性的な俳優陣となることは必定。こちらもワクワクします。このご縁に感謝です。

 

さて、King & Princeの永瀬廉さんが、今日からの連ドラ「東京タワー」に主演されます。24歳の師範が演じられてから、もう20年近く経ったのですね。Xでの「廉くんの透を」という温かいコメント、見ました。状況が変わっても変わらぬ、師範の後輩くんたちへの厳しくも優しい目線に、何だかほっとしました。

思い起こすと、俳優としてのキャリアでは「恵まれた」と評される師範とて、必ずしも楽な道のりではなかった事,古参ファンならば皆んなよく知っている事です。ひと作品毎に目に止めて下さるプロデューサーがいて、繋いで行ったというのが本当のところだと思います。「木更津キャッツアイ」の頃などは,もうこれで終わりかも、なんて悲観もしてらしたでしょう。でも、まさにあの演技が故蜷川幸雄さんの目に止まり、舞台「エレクトラ」出演に繋がったのでした。蜷川さんは、女優として脂が乗り切った大竹しのぶさんを口説き落として主演に立て、その弟オレステス役として「岡田くんを貸してくれ」とジャニーさんに懇願したとのこと。蜷川さんのあの作品に賭ける熱は、このお話だけでも相当なものだし、それだけ師範にとっても大勝負のお仕事なのは、ファンにも痛いほど伝わって来ました。蜷川さんがその20代前半の師範に何をどう伝授したかは知りません。ですが、その後に出演した「東京タワー」での見違えるような師範に、何かを掴まれたことを確信して、「賭けに勝ったね」と心の中で呼びかけたのでした。特に「壊れたオモチャはいらないの」と詩史さんに言われ、放心状態で歩いている内に悲しみが込み上げて、渋谷のど真ん中で泣き崩れるまでのシーン。これが「芝居」なのが信じられませんでした。

その後、師範が雑誌か何かで「ムラムラしながら見てるんでしょ」なんてファンを煽るものだから、ラブシーンが苦手なのを堪えて見にいった私などは、思い切りカチンと来て、続けて8回も見に行ってしまいました。何度見ても、あの渋谷でのシーンは素晴らしかったです。

さてさて、King & Princeが3人の脱退を経て2人体制になってから、あと1ヶ月で1年になろうとしています。3人組はもう大丈夫。後は突き進むだけ。双子と呼ばれる2人の、表現者としての才能には確信があるので、ドラマと映画はリアルタイムで見ています。師範の若い頃のように、祈るような気持ちで。

「真夜中乙女戦争」を見た時、苦学していた自分を思い出して、ついでにあの悔しさ惨めさも久々にフラッシュバックして、観客をそんな風に持っていける主演の永瀬廉さん、すごいな、と思ったのでした。どこかミステリアスでシックな、趣のある美貌と、すらっとして長い手足、一度聞いたら忘れられない美声は、俳優として強力な武器です。彼にしかできない役があります。でも、更に階段を昇るために、蜷川さんが師範に武器を授けた時のように、誰か永瀬さんに舞台のチャンスをくれないかな、なんて、「法廷遊戯」を映画館で見終わった後、ふと思いついて、ずっとそのアイデア固執していました。素人の分際で、そんな事はオープンには言えませんでしたけどね。

そんな経緯があって、師範が会心の演技を見せつけた「東京タワー」に永瀬廉さんがドラマで主演されるというのは、私の小ちゃな世界では割とすごい縁に感じられます。ただ、映画版「東京タワー」も原作とかなり違う感じがしましたが、ドラマ版の予告の台詞も原作には無いものですね。不倫に対する背徳感は、むしろ映画の頃より今の方が強くなっている様に感じるのですが,その辺りは、物語にどんな風に反映されているでしょうか。永瀬さんはどんな透を生きるのでしょうか。楽しみです。

 

では