『イベリア 魂のフラメンコ』

振り替え休日をもらって、娘と二人で渋谷文化村まで出向き、『イベリア 魂のフラメンコ』を見てきた。
娘が、高校のダンス部の文化祭で、一昨年フラメンコもどきを踊ったのだが、しょせんもどきはもどき。
基本のステップも習わぬままの、なんちゃってフラメンコになってしまったのが、本人とても悔しいらしい。
そんなわけで、フラメンコを一度習ってみたい、という。
そのとっかかりとして、近々、フラメンコダンサーのアイーダ・ゴメスの来日公演を見に行くそうだ。
その予習として、この映画を見たい、ということだった。
フラメンコといえば、昨年大ヒットした『東京タワー』で迫力のフラメンコシーンがあった。
あれで十分『すかっ』とすることができたのだから、本場のを見たらもっと・・・・・・と思って、私としてもかなり楽しみにしていた。
そして、見た。
フラメンコって、攻撃的で、過剰に感情的で、むき出しに官能的だと思った。
男性と女性で基本のステップがかなり異なるような気がする。
けれど、感情のストレートさにおいては、完全に「ペアの文化」なんだな、と思った。
また、途中で知ったのだけど、フラメンコと言っても、細かくジャンルにわかれているらしい。
地域性もあるようだ。
こういうところは、日本の郷土芸能に近い感じがする。

ところで、私には、物語というものがない、音楽だけ、ダンスだけ、インタビューだけ、という映画は少し不向きのようだ。
途中でちょっと眠くなってしまった、というか眠った。
娘は、最初から最後まで集中して見ていた。
やっぱりステップなどの技術的なことや、歴史など、周辺の知識をたくさん持っていたほうが、より楽しめる娯楽のようだ。