映画「シン・エヴァンゲリオン」見ました。

今度こそ終劇となるエヴァンゲリオン、娘と一緒に観てきました。

結論を先に言うと、情報量が半端なくて、頭が追いつかない部分がありました。もうちょっと予習もして、覚悟も固めていくべきでした。いいです、私も娘ももう一度見てきますから。内容については、ネタバレ禁止令が出ているという話ですので控えます。でも、本当に完結したんですね。確かに、客電がついた瞬間、これで本当にすべてが終わったんだな、という静かな感情に満たされました。泣いてるお客さんがいたそうですが、その気持ち分かります。

最初のテレビドラマは、小学生低学年だった娘が、「すごい面白いアニメやってるから見て」と言ってきたので、途中から見出して、ハマりました。私は、葛城ミサトさんと赤木リツコさんとアスカに5:3:2くらいの割合で感情移入していました。

ミサトさんの「いい子にならなきゃいけないの」のモノローグと、ちらっと映るオール5の成績表でトラウマスイッチが入ってしまいました。いい子にしたところで、自分に興味のない親の心は動かないのに、子供だから分からないで自分を殺したんだよね。

リツコさんの、自分の母親が、母であることより女であることを選んだことに葛藤を覚えるところで、トラウマギアがトップに切り替わりました。リツコさんは、特に母親の男と自分も付き合っちゃったから闇も深いのでしたね。

アスカの、自分が優秀だったら母子共に大事にしてもらえる風の発言で、トラウマのゲージが振り切れ、叫び出したい気持ちになりました。

ここまでこちらの心をえぐってくる物語(しかもアニメ、しかもロボット物)は初めてでした。何なのこれ? 何で、それまで見向きもされなかった私たちの心がわかるの? これが思春期前の娘の心のどこに刺さったのやら。やがて、色々なキャラクターに没入するファンたちの存在に気がつき始めました。違うポイントにそれぞれが刺されて、沼にハマっていく、そんなスケールの大きい物語なんだと改めて悟りました。

「他者とは、どんなに愛し合った相手であっても、主観を交換できない」とか、「人生にも、人間存在にも、元々の意味なんてない」とか、それまで個人的に持っていた思想が、たぶんこの視聴を通して強化されました。そういう意味で、一歩進化できたのかな。

NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀庵野秀明スペシャルを拝見しました。ここまでして作られた物だと知って、自分に起きた変化に納得がいきました。庵野監督、スタッフの皆様。本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

 

今日はここまで。

では