2007年スタートしました

新年早々、辛気臭い話で申し訳ない。
言い訳するまでもなく、岡田准一ファンとしては去年一年、スランプのどん底だった。もちろん好きだから、映画はリピートした。だけど、他のメディアを見たり聞いたりする気力がわかない。ラジオとエッセイは欠かさずに聞いたり読んだりしたけれど、それについてコメントもできない。それまで張り切り過ぎていたから反動だろう、と思われるかも知れないが、そうではない。自分が十年近くしてきたことが、過去に遡ってすべて無意味だったと知らされるのが、この年だとかなりこたえるからである。

最初は差出人がどんな人なのかよくわからないメイルだった。その時はよくある迷惑メイルのひとつだろうと流して、POEM & ESSAYマラソンを九ヶ月間やり通した。まさに岡田くんが今後、映画を安定した活動場所にできるかどうかの正念場だったからだ。ただし、本当にV6や岡田くんが、私のようなファン……いや「私という自称ファン」にストレスを募らせているというのであれば、生で接するコンサートやイベントを自粛するのはやむをえない。テレビも、見れば何か言いたくなってしまうから、一切見ないようにした。二年間、ふたつのバラエティをまったく見ていない。

問題は、そのマラソンが終了した後からだ。その後の二年間の岡田くんの発言の数々だ。それによって、あのメイルが本当にジャニーズ関係者から送られたものではないかと疑い始めている。いや、もしそうでなくても、決して歓迎されているわけではないことは、コンサートでの、メンバーの態度が良くないことで嫌というほどわかってはいたのである。今まで黙ってたけど。
それと、『嫌われ松子の一生』に、あれだけ肖像権や著作権に厳しい事務所が、音楽や映像を提供した以上、「年がいった痛いファン」の自意識を高めて羞恥心を喚起し、ファンを遠慮願いたい、というのが事務所の本音だと思うほかない。何しろ、あれは原作にない唯一の設定なのだから。
岡田くんの足を引っ張りたくないので、岡田くんの言葉のどれがどうだ、と具体的に挙げることはしない。どれもこれも本人の正直な気持ちには違いないと思うし、それにショックを受けていないファンも多くいるようだから。ゆっくりフェイドアウトすることを目指して二年間もじわじわ続けてきたのに、今さらちゃぶ台をひっくり返すのはおかしいけれど、ラジオで磯山さんをゲストに迎えた時に言った言葉は、私にはとどめだった、とだけ。

知らなかった時には戻れないとは思うし、世界一好きな役者ではあり続けると思う。でも、それが岡田くんには苦痛でしかなかったんだな。まったく、真剣な人間ほど滑稽で無様な生き物はいない、というけれど、まさに自分がそうだと気づくなんてため息ものだ。というわけで、今日が長きに渡った私のファンライフの千秋楽、ということで。

ブログはこのまま続けようと思う。ファンライフ自体は無意味だとわかっても、そのおかげで身についたものは私の財産だと思う。今年は書くのを少し控えて、本をいっぱい読もう。