休みに入った。ビデオコメンタリー

28日が仕事納めだった。しかも、この現場はこれにてアップ。新年から、別現場でスタートすることになった。その次とまたその次の仕事も決まってて、来年も仕事的には恵まれた年になりそうだ。
というわけで、とりあえず、休みに入ってからDVD三昧である。

『東京タワー』『フライ、ダディ、フライ』のビデオ・コメンタリーを見てから、なつかしの『COSMIC RESCUE』のコメンタリーを見てみた。
今までぼーっと見ていて気がつかなかったのだけど、この『COSMIC RESCUE』のが、日本で初のコメンタリーだと、監督がはっきり語っている。そうだったのか!
今は、ついてくるのが当たり前のように思ってしまっている、コメンタリー。DVDを買う時の密かな楽しみとなっている。その『ことはじめ』がV6だったとは!
よし、仕事場の誰か捕まえて、自慢しちゃおう。

しかし、コメンタリーというのは、岡田くんが以前、J-WAVEで「オタク」をテーマに語っていたときに、くしくも言っていたような、製作者の目線で映画を見ている人には、こたえられない楽しさなんではなかろうか。私は、ものをつくる人の話が面白くて、ついのめりんで聞いてしまう。作品として単純に楽しんで欲しい、とは言うけれど、人間の楽しみは多様なものだから、製作者の目でいることに楽しみを見出す人たちがいてもおかしくはないだろう。

『東京タワー』の監督とプロデューサーとの会話では、実際に作っていく過程で、どんなところに留意したか、それまで知らなかった面白い話がたくさん聞けた。ガラスだらけの室内はカメラマン泣かせだとか、カメラが動いている映像での鏡像のタワーのCGが大変だったとか。言われてみると「なるほど」と思うんだけど、見ているだけの人間にはそんな苦労はわからない。
そうそう、その佐藤プロデューサーには、10月、都内某所の講習でお会いした。この人が、あのコメンタリーの人なのかぁ、と思わずキラキラ見てしまった。芸能人オーラってものがあるように、プロデューサー・オーラっていうものがある気がする。

COSMIC RESCUE』は、監督と主演とのコメンタリーだった。監督自身は役者の経験がないようで、「こういう場面ではどんな気持ちなのか」とか、「悪役なんてやってみたいと思います?」と訊ねる、その視点が逆に聞いてて面白いと思った、確かに。役者というのは実に興味深い存在だ。虚構と現実の間を飛び回る存在。それが、監督のイメージどおり、あるいはイメージ以上のものであれば、興味は尽きないだろう。

で、『フライ、ダディ、フライ』は主演と原作・脚本家との組み合わせ。初脚本ということで、だいぶ脚本の直しの要求が厳しくて、金城さんには辛いことも多かった様子。冗談めかして、監督や他のスタッフにぼろかす言われたことを語っているので、逆にこれは無事上映となるまでは、冗談ではなかったんだろうなあ、と勘ぐってしまった。まあ、映画となればかかっているお金も半端じゃないし、冗談ではなかったのだと思う。終わってしまえば、みんな明るいけど。

というわけで、私の恒例の年末年始、自堕落モードは続く。