映画「DIVOC-12」のこと

昨日、今秋公開の映画、「DIVOC-12」に横浜流星さんが出演されるニュースを見ました。12の短編の内、「青の帰り道」の藤井道人監督が手掛けられた「名もなき一篇・アンナ」の主演とのこと。

監督と2人でのインタビューで横浜さんが、応援している人は藤井監督の作品が大好きなので、と言い切ってらっしゃったのが、とても印象的でした。分かんないですよ? 色々なタイプの作品に出演されてるし、人の好みはそれぞれですから。ただ個人的には、藤井監督の作品が好きと言うか、その作品中の横浜さんがすごく好きです。「青の帰り道」のリョウもですが、「未来になれなかったあの夜に」のMVが特に好きで。横浜さんは天才の役がしっくり似合うんですが、敢えて落ちこぼれた人の役をしている藤井監督作品を見ると、哀愁と色気がすごいな、こんな顔もするんだな、と感じ入ります。「ヤクザと家族」の綾野剛さんにも通じる、人の逆説的な美しさを感じました。監督の映像に、amazarashiが妙にしっくり来るのもそのせいでしょう。うまくいかない経験に傷つきながらも懸命に頑張っている人たちへの静かな応援歌だと感じます。

今回の、「DIVOC-12」は、コロナのCOVIDの逆読みで、この状況をひっくり返すという意味が込められているとうかがいました。私は、好奇心が強くて、映像に強く反応する認識特性があるせいで、数多の作品のおかげでこんなご時世でも案外元気に過ごさせていただいています。ありがたいことだと思います。その上で、コロナを乗り越えることを意識した作品とのことなので、期待が膨らんでいます。公開が早くも楽しみです。

公開日や詳細の発表をお待ちしています。