「あなたの番です 劇場版」公開日決まりました

今朝、情報がネットで入ってきました。告知動画も見ました。前に横浜流星さんと西野七瀬さんの宣伝動画を見た時に、「アクションはあるのかどうか」なんて思わせぶりなコメントが出たから、「あるのね」と思ってました。ありましたね、重力から解放されたように滞空時間の長い蹴りが。これは期待できます。って、どれだけ自分、アクション好き? アクション映画じゃないというのに。でもいいの。

物語の骨格は、連続殺人の謎解きです。推理小説マニアの夫妻が主人公で、「オランウータンタイム」や「ブルだよ」など、夫婦だけの共有のキーワードがマニアっぷりを表していて、おしゃれです。前者が「モルグ街の殺人」が出典なのは、ずっと後になって知りました。推理小説の原典と言われるこの物語、読んだことあります。その上で、この暗喩を後になって理解して、2度面白く思いました。「どんなに奇想天外に見えようと、論理的に導き出された解は真実」ってことが、お話のスタートから暗示されていたわけですね。

今回は、豪華客船内に起こる連続殺人ということで、アガサ・クリスティの「ナイル殺人事件」を彷彿とさせます。逃げられない閉鎖空間での殺人事件ということでは、「そして誰もいなくなった」や「オリエント急行殺人事件」などにも共通点があるかも知れません。

ドラマの方では、黒島さんが犯人でした。女性が連続殺人の犯人というのは、推理小説では時々見かけますが、そのたび違和感を何となく感じてきました。現実として、女性のシリアルキラーは非常に希少だと聞いて、違和感の正体が腑に落ちました。映画「モンスター」のモデルになったアイリーン・ウォーノスを動画で見たことがあるのですが、ひどく純度の高い狂気が見て取れました。男女関係なく、気が狂ってでもいなくては、何人も殺せないでしょうが、この攻撃性の狂いは確かにあまり女性的ではないかも知れません。

ドラマの黒島さんの狂気は、怖かった! 理解できなくもない当たりが特に。暴走しそうな感情を数学の式を書いて抑える、というの、私も時々やったから自分の狂気をつい疑って怖くなってしまいました。嫌なことで頭の中がとっ散らかっている時に、計算問題や数学パズルを粛々とやる、というのは効果あるんですよね。でも、嫌な目にあわせる相手に嫌悪感を覚えて「いなくなれば良いのに」と心に思うまでは正常だそうですから(行動しないし)、気にし過ぎでした。このよくある軽い気持ちが交換殺人のきっかけだったんですね。製作者の目の付け所が鋭いです。黒島さんは、相手に何かされたわけでもないって事、忘れてました。それでも殺害したことも。だから狂気だってことも。

今回の劇場版の犯人は誰で、どんな動機なのでしょう。ドラマ世界では、菜奈さんは死んでしまったし、黒島ちゃんは捕まってしまって良くて一生医療刑務所、最悪死刑だし、翔太さんと二階堂くんは永遠に取り残されたままです。どちらの恋ももう少し幸福なものであって欲しかった、という視聴者の願いは果たして叶うのでしょうか。早くも12月10日が楽しみです。

 

強く見たいと思う映画が、いいタイミングで控えていて、本当にハッピーです。ありがとうございます>関係者各位。元気出していきます。

今日はここまで

では