ドラマ「#着飾る恋」第5話

ドラマの感想を書こうとしていたら、「#着飾る恋」の素敵な主題歌「不思議」を歌っておられる星野源さんが、「#逃げ恥」で共演されていた新垣結衣さんとご結婚される、とのビッグニュースが飛び込んで来ました。ドラマを見て、こんなカップルが実際にいたらどんなに良いだろう、と思ったから、関係者でもないのに謎の喜びにひとり浸っています。「小賢しい女」という、新垣さん演じるみくりのかかっている呪いを、作為もなく解いてのける、星野さん演じる平匡さんに、恋してしまったせいでしょう。

それで改めて思ったのですが、V6では、仕事で共演した女性とカップルになった組が100%なのが、実は個人的にメンバーの信頼できるところでした。「そうだよね、みんなきっとそういう人だったよね」と。表現者は美しい女性であっても芯の強さがないとできない仕事だから、メンバーはそれを同じ立場で間近で見た上で恋をした、というところがとても良いなあ、と感じたのです。プライベートのことだから、あまり言及しませんでしたが。そういう恋をして結婚の形で成就する男性、という意味で、V6は私の夢というか、理想を叶えてくれた人たち、と言えます。

さて、本題に入ります。

ドラマは急展開です。2人の恋のエンジンがようやくかかりました。前回、俳優横浜流星はハグの達人だと言いましたが、つけ加えます。キスの達人、もとい名人でもあります。ドラマ史に残る名シーンでした。車越しのキス。駿くんがやっと何かを乗り越えて、2人の関係を深めていく決意をした瞬間。「男の顔」になる駿くんも良いけど、キス待ちして緊張してる真柴さんも可愛くて良いですねえ。

駿くんが真柴さんを「恋した理由」は、無防備で一途な彼女らしい姿を見たからで、自分は色々してあげてた分、不安だったのは理解できます。先に好きになる方が不利ですもん。先手必敗。真柴さん目線で見ている観客には、真柴さんが葉山さんへの想いに区切りがついて、駿くんに気持ちが向かっているように見えるんですが、駿くんには分からないんですか。恋しておきながら、なんという鈍さだ! 男性のデフォルト? もどかしさは、恋物語の必須のスパイスなんですね、よく分かりました。

はるちゃんは、推定京都出身から、確定京都になりました。演ずる丸山さんも京都出身とのことで、関西でも柔らかい言葉の感じが納得です。でも、空気に敏感で、空気を大切にする京都出身らしいはるちゃんと言えど、羽瀬さんのツンデレがただの「塩対応」に映るのだから男性というのは•••。

要するに、自分に向かってくる気持ちには、人は往々にして鈍感、という事でしょうか。誰かが言ってました。「人間は自分に向けられた敬意には敏感だが、愛情にはそうでもない」と。うーん、確かにそうですね。何ででしょう。ただ、そうなると、人間関係が変化して収束していくプロセスは、囚人ゲームに似ています。

ところで「自分の価値は自分で決める」という言葉が、今回キーワードでした。承認や愛情を獲得することが自分の価値を決定する、という情動に突き動かされてストーカー等の行動に走る人には、衝撃的な言葉として響いたでしょう。好きで始めたことが強迫観念になった人にも響きました。過去の色々な積み重ねで囚われていたものが、たった一言で片付くことはないかも知れませんが、きっかけにはなります。会社勤めのフィールドには無い視点だから。

 

今日はここまで

では