ドラマ「#着飾る恋」エンディング

最終話感想のつづきです。

シェアハウス早乙女のメンバーは、2組が結婚。家主の香子さんと元夫の礼史さんは、友達以上家族未満のいい距離感で落ち着くことになりました。サイドストーリーの「#着飾らない恋」の方では、秋葉くんが見事、恋を実らせて茅野さんとカップルになりました。みんな、それぞれの幸せを掴んで、良いエンディングでした。でも、葉山さんは幸せなの? スピンオフ希望。

一度は北海道に行くと決めた駿くんですが、キッチンカーでの地方出張の経験を経て、再度自分の本当にしたい事に気づいて、方針を転換しました。自分の本当の望みって、自分でもなかなか分からないですよね。誰とでも打ち解ける気のいい駿くんは、ぜひその人柄を活かしていって欲しいと思うのです。

ところで、真柴さんがインスタで問い合わせを受けて、キッチンカーで訪れた地方の町ですが、私や娘がイベントでたびたび訪れるようになった茨城や栃木や福島の風景によく似ています。古民家もそうですが、子供が減って廃校になった学校を、味わいのある建物や環境を活かして地域の人達の為の施設に転用しているところとか、素敵なんです。

どこの土地の人たちも仲が良く、町フェスのようなイベントでは近隣の方が総出で作業をして、とても楽しそうなのが印象的でした。高萩、常陸太田、大子町、笠間、益子、水戸、南会津。地方には、信じられないほど美味しいお店がたくさんあります。ほんと、行くたびに地元民に嫉妬するレベルです。地価が高いせいで経営が難しい大都会の食べ物屋さんと異なり、土地の新鮮な食材を使って、美味しさに集中して作れるせいでしょうか。しかも最近では、食べて感動した人たちがSNSで拡散します。旅のガイドにインスタには随分お世話になりました。フジバルも、ぜひSNSで宣伝して、その天才的な美味しさを皆んなに分けてくださいな。

私は田舎育ちなので、終の住処はこんな感じのところ良いな、と思うのですが、東京生まれ横浜育ちの娘は出かけるには最高だけど、住むのは嫌だと言い張ります。どこぞのシティボーイが、うちの娘をかっさらってはくれまいか。

話は戻って、そんな場所のひとつ。大子町の旧上岡小学校。「花子とアン」の撮影にも使われた建物です。2018年12月見学。

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コロナがリモートワークをはからずも推進したせいで、地方への移住に興味を持つ人が増えたそうです。駿くんのような移動する働き方、真柴さんやはるちゃんや羽瀬さんみたいな場所に縛られない働き方が、これからどんどん増えていく事でしょう。好きな場所で、好きな事をして、好きな人と一緒に生きる・・・風の時代は、そんな事が自由にできるようになっていくし、自由人たちによって日本中に埋もれている美しい風景が掘り起こされる時が訪れたのだと思います。

あとひとつ。イベントに何度も出かけていって、絵や写真などの作家さんで、地方に住んで創作をしている人に何人も会いました。以前ご紹介したいわき市のtttttanさんや水戸の星野さんもそうです。あと、御三方ほどインスタでフォローしています。

いつか花のある暮らしをしよう、と誓ったことは実現しました。作家さんの作った器を揃えよう、という夢も実現しました。その次に描いた夢は、「気に入った絵を買って、壁に飾ろう」でした。数年前、やっと葉書2枚分の大きさのリトグラフを2枚買いました。買った場所は、渋谷ヒカリエの展示場です。

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正直、勇気がいる値段でしたが、買って良かったと心底思いました。絵のある暮らしが始まったからです。もし、リアル羽瀬さんが目の前に現れたら、ぜひ絵を売ってくださいと直取引を持ちかけます。羽瀬さんの頭にパッと浮かんだ幸せな家族の絵、それがこれから描かれたら言い値で買います。それを他に何もない白い壁に一枚飾って、その前にお気に入りの椅子を置いて、眺めます。映画を見ているように、流れてくるものがたくさんあるのが、良い絵というものです。若い日の熱い気持ちが蘇って来そうな予感がします。

自由を夢見ている最中に、突然コロナで仕事をリセットするしかなかった私ですが、今までになかった発想で、新しい事ができるかな、と勇気が湧いてくるような物語でした。

 

今日はここまで

では