エッセイ>占いについて(2)占星術

ずいぶん暖かい日が続いています。外出もなかなか思うようにできないご時世ですが、人混みを避けつつ春に会いにでかけようと思います。最近気がついたのですが、スギ花粉がかなり飛んでいるようなのに、私のアレルギー症状がいつになく軽くて驚きました。鼻から息が吸えて結膜炎にもならない春ブラボーですわ。仕事のストレスがないせいでしょうか。自ずと散歩熱も高まろうというもの。

 

さて、先日、手相と四柱推命は実感として当たらないと書きましたが、占星術も性格の記述が外れているので、当たっていない気がしていました。ギリシャ神話由来なのがロマンチックだとは思うし、イメージで思い出せて便利なので、好きな人のは干支と一緒に覚えておいたりします。運勢や性格とは完全に切り離して。

ところが、話題の「しいたけ占い」はひどく当たっている気がします。私の獅子座にも「売られた喧嘩はもれなく買う」とか「それな!」というのがたくさんあって、「ないな」というものがありません。娘の蟹座も「隠れ短気」とか「鬼コーチ」とか。運勢のアップダウンについてもかなりの的中率です。ただの偶然にしてはでき過ぎだと思うのですが、いかなる法則に則っているのでしょうか、気になります。

それで思い出しました。最近、調査の結果、生まれ月によって寿命や疾病に有意な違いがあるのが判明した、という記事を読みました。その後 見ないから、反証あって消えたかも知れませんが。

リストを見たところ、母胎から受け継いだ免疫が切れる生後6ヶ月辺りでぶち当たる生命の危機が、そのままその人の一生の弱点になるように読めました。「夏っ子は弱い」なる言葉がありますが、生後半年が 1年で最もウイルス疾患の多い冬に当たるからではないかと。因みに最も寿命が長いのは10月生まれだそうです。

記事ではこの有意差がどれくらいか示されていなかったので、実際は誤差の内の精度かも知れません。それでも、1番有利とされている秋生まれに推しが含まれているのが嬉しく感じました。

人生の最初の1年が、その子の性格や後の運勢に大きく影響する、というのなら納得いきます。夏至冬至では昼の時間が5時間も違い、気温も年間30度以上高下するのだから、どのタイミングで出合うかに影響されないはずはない、と思えてきました。それを星座に当てはめたのが占星術、と言うのであれば、なるほど、とも思います。

世界の情勢についての占星術はどうでしょう。占星術師の方たちの言う「時代がターニングポイントに来た」というのは客観的に見ても事実です。未曾有の事態ではあるので、そうならざるを得ないでしょう。それが、天体の「風の時代」への転換のせいだとは、根拠が見えないので思いません。

生命の危機に直面するほどの環境ストレスが、人類の脳を飛躍させて他の生物と分かたった、という説があります。だから環境に脳をフルに動かして対処していくのは人間のサガ。この辺りは、震災にあった時、肌感覚で「そういう風にできているんだな」と感じました。そういう意味で、世界規模でのコロナ禍を乗り越えたら世界規模の飛躍が待っているし、それを実現し得る、と信じます。

ただ、人類がこういう風にできているため、世界の姿は相当な加速度をつけて変化していく運命にあるし、その主体は人類なのに、株価のランダムウォークと同様、誰にも予測できないところが怖いです。時と共に、怖さが増します。占いの存在意義は、やっぱり精神安定剤なのかも知れません。

 

今日はここまで。

では