ドラマ「着飾る恋には理由があって」見ました

遅くなりました。配信サービスも加えて3回見ました。仕事のヒントをもらう、と言うのが今回の視聴の個人的なミッションなので、3回の内1回は「その目」で見てみました。勤め人も経営者も個人事業主もそれぞれにしんどいな、という印象です。いきなりの社長退陣にはびっくりですが、若くて有能でワンマンのトップにはありそうな話です。ジョブスを追い出して傾いたAppleみたいな展開を予想。

勤め人でいることに疲れると、個人事業主でやっている人に心惹かれるものです。それでいざ踏み出してみて、うまくいかなくて勤め人に戻る人もたくさんいます。何か、必要な資質がそれぞれにあるように思います。「こっちが嫌だからこっち」という単純なものではありませんね。

勤め人を辞めて、30年以上経ちます。在宅で子育てしながら仕事をしていた時期もあるので、昨今のネットは「あの頃、夢見ていた世界」に見えます。だから、駿くんが「こんなものに縛られて」と言うのにはちょっと反対です。

車が人間の移動する能力を格段に飛躍させたように、ネットは伝達の能力を飛躍させました。10万人の人に伝える能力を、若い女の子が組織を介さずに持ち得る世界は、純粋に素晴らしいと思います。

ただ、車が交通戦争を引き起こしたように、ネットの起こす戦争はこれからますます苛烈になるでしょう。それでも、いかに問題があろうと人類が車を放棄しなかったように、ネットワークを放棄する日も来ないと思います。それらによって弱者の復活戦が可能だからです。

ネットの戦争と言えば、真柴さんが直面している、見知らぬ人からの嫉妬もそのひとつでしょう。それが元で自殺した人もいました。そこまで行かなくても、注目を集めれば、それを失いたくないがために強迫観念に囚われることもあるでしょう。だからと言って、真柴さんがこのまま駿くん並のミニマリストに変貌してしまったら辛いと思うのです。例えて言うなら、「プラダを着た悪魔」の終わり頃、ミランダの元を去ったアンディが、恋人と元鞘に戻った時の、込み上げてくる怒りを再び感じるかも、です。自分の夢や頑張りを嘲った男となぜ別れない!と。まあでも心配はしません。私の勘が正しければ、お互い歩み寄る流れではないかと。

相手のことを「理解できない」とわざわざ言う人は、だいたい自分の生き方を内心納得しきれてないため、対照的な人を見ると落ち着かなくなって、相手を落としにかかるわけですね。よくあることです。2人ともまだ、たぶん何かに囚われているのでしょう。

 

横浜流星さんは、今までの役の中で言うと、「彼氏をローンで買いました」のジュンくん役から、チャラいところを抜いた感じ、でしょうか? そう言えば私は「#シロクロ」から入ったから、あれを見て酷いショック受けましたっけ。「だれ?」って。こういう役もリアルにできちゃうのですね。本当にすごい。

それでもここのところ、内向的で内に秘めている役が続いていたので、明るく元気なのがとても新鮮です。それでいてなんだかんだ優しい人な訳ですね。相手の状況を目敏く察知する人なのも、それを悟られず手をさしのべる人なのもわかりました。良き!

一方、川口春奈さん演ずる真柴さんは、男慣れしてない、好きな人に対して純粋、決めたことは貫く、仕事をとことん頑張って輝いている女の子。でも、そろそろ疲れてる。めちゃくちゃ可愛いのに、健気な感じで良いですなぁ。私が香子さんだったら、やっぱり手を差し伸べたくなるかも知れません。

さて、香子さんです。シンデレラ系物語における援助者=魔法使いです。魔法使いには、大きなビジョンがあります。人と人の間に化学反応を起こすことに使命感を持っています。集まった4人は、香子さんの気に入った人たちだったと思うのですが、価値観が異なると言いつつ、何かしら共通点がありますね。たぶん、その何かが気に入るポイントだったのでは? それぞれの部屋に研ぎ澄まされた統一感があるところとか。お金をたくさん稼ぐことに執着する人がいないこととか。香子さんの趣味で作られたと思しき共有スペースのセンスの良さと、集められた人たちの質の高さは、繋がっているはずです。

それにしても、表参道でこのクオリティの住まいとなると、戸建てで5億はいくのでは? この財力がないと、魔法使いは無理かも知れません。なりたいけど。

 

今日はここまで

では