『ホールド・アップ・ダウン』

とても遅くなってしまったけれど、みないとみらいのワーナーマイカルシネマにて、
木曜日、レイトショーの『ホールド・アップ・ダウン』を見てきた。
まず、感想と言えば、前作『ハードラックヒーロー』と極めて似た構造をしているけれど、
もっと「わかりやすく」なっている、ということ。
その分、荒削りな味わいは薄れ、マニアックな笑いも、もうちょっと薄まっている。
この辺りは、私の個人的な趣味でいくと、少し残念な気もする。
でも代わりに、高度なアクションシーンや、ギターの弾き語りのシーン(♪)があったりして、
これはこれでなかなか楽しいものになっていた。
SABU監督の台詞は、個人的な感触で行くと、「登場人物が真剣であればあるほどおかしい」
というのがたくさんあって、これなんかは、電車マニア、車マニア、ガンマニアの登場で、
ますます磨きがかかっていて、娘と二人で笑いに身悶えした。
最大のツボは「おちついて!」だ。
それと、映画『シャイニング』から派手にぱくっているのが楽しく、(バーテンダーなど、最高だ)
これなどは私に対する愛のメッセージと受け止めることにした(^^;)。
しかし、岡田くんのファンとしては、かっこいいアクションをする岡田くんがやっぱり一目見たかった。
「岡田くんファンの方、ごめんなさい」という監督のコメントに、
「ごめんですめば警察はいらない」と冷たく突っ込む心の狭い私なのだった。
こんなところ。リピートはする気が起こらないけれど、DVDは買うつもりだ。