ザ・ファブル、見てきました。

唐突だけど、ビルの外壁と外壁の間を、手脚の力だけで登っていくアクション、ずっと昔「百地三太夫」で見たことがある。神業というのは、このことだと思った。

久々にそのアクションを見て、あらためて神の技だとおもう。物理法則無視してるっぽく見える。

私が世界で一番好きな役者は、それをやってのける役者なのだなあ(しみじみ)。

アクションは期待通りの楽しさ。文句なし。これは断言する。

で、この物語は、ワクワクものの道具立の底に、殺人マシンの主人公がいかにして人間になっていくか、というテーマが流れていて、そこが個人的に好きだ。

しかも、深刻になりがちなテーマなのにほのぼのした笑いの中にあるのが、とてもいい。

ずいぶん昔、「岡田くんの悪役が見たい」と書いた時に、ちらっと頭にあったのがコミックの「ジーザス」だった。

天才的な殺し屋が、間違って高校の先生になってしまうお話。こんな感じのひと味違うアウトロー物、見てみたいなあ、と。

まあ、まずは願ってみるものだ。叶ってしまった。楽しい。

これだから役者のファンて、やめられない。