詩~『あまのじゃく』

大好きな人に
忘れられないために
嫌われようと
思ったことはないですか?

言っちゃいけないことばかり
探して 選んで
大好きな人が
泣き出しそうになるまで
強い声で

「あんたなんか大嫌い!」
そういって 駆け出していく
その後ろ姿
ああ あの子は自分を
ずっとずっと 忘れないだろうと
荷をおろした安堵で
静かに涙を流し続けたことはないですか?

どうせ愛してもらえないなら
忘れられるより
憎んでもらう方が
ずっとずっと いい
そう言いながら
それが嘘だと知っている。

もし それがわかるあなたなら
友だちになれるね