詩~『アラベスク』

しだいに明るむ
窓の明かりに
壁のアラベスク
浮かび上がる

永遠を意味する
植物のせめぎあい

絹の道をたどるうちに
永遠は
その意味するところを
少しずつ変え
生き物の匂いを
閉め出していく

細胞をもつ者が
入ることのできない
エリアがある

イマジネーションの触手は
表情とも言えない
あえかな表情を
直観する

夜と朝の断層で
私は至高と呼ばれる者の
蜃気楼をみる