2005-09-13 詩~『アラベスク』 詩 #詩 しだいに明るむ 窓の明かりに 壁のアラベスクが 浮かび上がる 永遠を意味する 植物のせめぎあい 絹の道をたどるうちに 永遠は その意味するところを 少しずつ変え 生き物の匂いを 閉め出していく 細胞をもつ者が 入ることのできない エリアがある イマジネーションの触手は 表情とも言えない あえかな表情を 直観する 夜と朝の断層で 私は至高と呼ばれる者の 蜃気楼をみる