「あなたの番です 劇場版」2回目行ってきました。

行ってきました。ぼっちクリスマスイブに、仕事帰りのレイトショーで、「あなたの番です 劇場版」の2回目を観てきました。正直、2回目の方が断然楽しかったと感じました。ちょっとしたカットにはすべて意味があったのですが、1回目はなぜそれがあるのか分からないし、加えてクライマックスまでそのカットを覚えていませんから。その為、頭の中がとっ散らかってしまうのですが、2回目はそこがひとつひとつ全部意味が分かって、パズルが完成する楽しさを満喫できました。もちろん、2度目だから犯人も殺人の動機も手口もすべて分かっているわけです。その分、ひとりひとりの言動や表情の意味がとてもよく理解できて「ああ、こういうことだったのね」と。これはなかなかの快感です。その意味で、とても良く作り込まれた映画だと思います。

もともと、自覚してる以上にサプライズが苦手なようです。好奇心強めなのに。サプライズ大好きという人には分かりにくいかも知れません。最後の殺人の時とか、「え?死んでないよね?気を失ってるんだよね?」とショッキングな状況を受け入れまいとして、余計にショックでした。そちらに気を取られると、時々映画全体を楽しめなくなるようで。映画は2度目からが美味しい、と。良いコピーできちゃった。

ところで、映画版は「もし、交換殺人ゲームが起こらなかったら?」というパラレルワールドですが、確かに住民会に参加したのが菜奈さんじゃなく翔太さんだったら、場の空気を読まないから流されるままゲームに参加したりしないだろうと納得です。ドラマでは一人だけ白紙で出した人がいたのを知って、その手がある事になぜ気がつかなかった、と後悔した人がいました。みんな場の空気を読む事が身につき過ぎて、本気で嫌な事を拒否できなくなっているのでしょう。翔太さんなんて、ミルグラム実験の、権威に与しない貴重な少数派に属しそうな人柄ですもんね。こんな人から手放しで愛されるなんて、菜奈さんが羨ましい。

ドラマ番でも、ゲームの引金も続行も、それをしてしまったのはそれぞれの性格ゆえでした。その集積が、サイコパスの心に火をつけた・・・それが事件全体の概要でした。映画版は、もう少し殺人の動機が分かりやすくなっていました。すごく悲しい動機でした。ただ、菜奈さんが最後まで生きていてくれたから、全体としてマイナスにはなってないかも。(それにしても、原田知世さんの花嫁姿、可愛かったですね〜)。いつまでも夫婦仲良く幸せにね。

というわけで、2回目の感想でした。

では