表現者>参入障壁の話

V6のツアーは、名古屋が終了した模様です。名古屋のノリはまた一味違うそうですし、盛り上がったのではないでしょうか。

ところで、今日はファンになる為の参入障壁の話がしたいと思うのです。振り返ると、V6のスタート時は、従来のジャニーズのユニットと同様、アイドルとして、ファンの対象年齢を少女たちに設定していたと思います。もちろん、少女たちに充分すぎるほどアピールする素敵な人たちだから、その戦略は正しかったと思います。

特撮の主演にアイドルが抜擢され、主題歌を担当するのは、異例のことだったと後から知りました。「ウルトラマンティガ」について、ジャニーズ事務所としても、特にアピールしなかったということです。言うまでもなく、ウルトラマンの視聴者のコアは、少年たちです。主演の長野さんが際立って爽やかな好青年だったこと、リーダーがシリーズ初の女性だったこと、ウルトラマンが宇宙からではなく古代地球の神だったこと。平成ウルトラマンは挑戦的な設定でスタートしました。結果、伝説になるほどの大成功となりました。

ただ、V6というグループが、そんなターゲット以外の層にも強烈にアピールする存在だってことを、首脳陣があらかじめ予想していたかは謎です。

アラフォー女性だった私はターゲットに含まれていなかったと思います。でも、刺さってしまったのだから仕方がありません。

参入障壁は、実生活の色んなところで現れました。新曲のCDを買いに行くと、店員がレジで不快感を露わにした顔で無言で商品を投げるように渡して来るとか。天に恥じることはしてないはず、他人に迷惑もかけてないはず。そう思いながらもストレスではありました。しかし、売られた喧嘩はもれなく買う性格。それでファンを辞める事は一切なく、むしろコンサートにだって行ってやろうじゃないか、と闘志が湧いた次第。

師範が美青年の代名詞になるほど美しかったのも、かなり障壁として厳しいものがありました。仕事場で「ジャニーズ」とあだ名がついた若い男の子が、「あのばーさんに狙われてるぞ」とからかい半分に吹き込まれて、私の姿を見るたびダッシュで逃げるとか、ありました。うーん、V6を肉眼で見た者として言わせてもらえば、この子を「ジャニーズ」と呼ぶこと自体、ジャニーズが正当に評価されていない証拠かと。悪いけど、V6の美しさは、次元が違います。身体も作っていない、人としての基礎もなってない方が、笑わせないでって感じ。

でも、参入障壁が高ければ高いほど、負けずに貫いた喜びは深いものです。本当にずっと好きでい続けて幸せでした。だから、1997年7月5日は私の奇跡が始まった記念日です。

 

横浜流星さんは、まさにこの頃生まれたのですね、なんか不思議。アラサーやアラフォーの女性たちから「ファンになっても良いですか?」と訊かれる、と伺いました。ふと、デジャブ。訊く人にとって相手は表現者なのだから、別世界に導いてくれる人として好きになることに、年齢性別その他は一切関係ないと思うのです。それは純粋に幸福な偶然の出会い。「縁」です。でも、訊かずにはいられない気持ちはわかります。それは現実での人間関係の軋み歪みを体験しているからこその、防御反応なんだと思います。でも、横浜さんはこれから大人の男性になるから、ご本人、ファン共に、どんどん幸せになっていきます。体験から、断言します。

 

すべての人の「好き」と共にある幸福な未来を祈って

では