映画「燃えよ剣」と「Mステ」

さて、何から話しましょうか。昨日10月15日は、待ちに待った映画「燃えよ剣」の公開日でした。また、「ミュージック・ステーション」の35周年特別番組の放送日で、しかも番組へのV6の出演はこれが最後となる特別な日でもありました。

そんなフルコースのご馳走を、昼夜と2回も食べるなんて、庶民の暮らしではありませんね。長年のファンへのご褒美と、感謝していただきました。・・・そう言いつつ、脳内再生するたび泣きそうになるのはなぜでしょう。

詳しい感想は、もうちょっと時間が経って、頭が整理されてからにします。ただ一言で言うと、「燃えよ剣」は師範主演の最高傑作です。

燃えよ剣」は、コロナ禍による延長を重ねて、完成から2年半を経ての公開なのが、とりわけ感慨深いものでした。ましてや、昨年の春公開からの延長が決まったのが、最初の緊急事態宣言で日本中がかつてない厳しい自粛生活への道を余儀なくされた頃でした。映画を楽しみに待っていた者としては、先の見えなさにダブルショックを受けることとなりました。すぐ後に私の仕事もコロナの影響を受け、人生のターニングポイントとなったので、トリプルショックというところでしょうか。

その間の関係者の方々のご心痛を思うと、ただ待っていただけのファンも晴れての公開でほっと息をつくような心地がします。

自粛期間中、師範が、ジャニーズのSNSでオフ感ある動画を流してくれた時は嬉しかったのです。でも、一番気遣われなくてはならない人が、逆に他者を気遣っているような、痛ましさも感じてしまいました。そんなあれこれの心配も、無事公開となればたちまち良い思い出になってしまいます。だから、真っ直ぐな人のファンの周りで流れる時間は、いつも優しいのです。ありがとう。

 

V6の、生放送でのステージは、あと何回でしょうか。ラストライブの配信が最後だとして。残りあと半月なんですね。ふう。

ものごとには終わりがあるんだってことを、頭で分かってても「悟る」レベルには普段は至らずに暮らしています。悟るのは痛いですから。でも、覚悟さえすれば、何にだって向き合えるし、何が起こっても立ち上がれるし、次に行けるって言いますね。

バブルが崩壊して寒い時代に突入したこの30年近い時の中で、それでも光る未来を求めて生きることの素晴らしさを、V6は伝え続けていたと思うのです。仮に思った通りの未来が来なくても、折れずに歩いて来た道は残るってことも図らずも証明されました。

燃えよ剣」や大河をはじめ、昨今の幕末・明治の人を描く物語で、何度か「美しい生き方」というキーワードが語られています。仮に勝てなくても、その美しい人生はミームを形成し、次に繋がるのが、人類という種の特徴だと、最近強く思うようになりました。受け継がれるのは血だけじゃない、と。美しく生きるのは、仮に自己本位な目的が出発点だったとしても、ちゃんと次に繋がっていくんですね。

V6も、その意味でも、見事なグループでした。そんな積み重ねを充分に感じられる素晴らしいステージでした。大好きです。これからも。

いつにも増して、メランコリー偏向性格ばりばりの痛い文ですが、今日は破棄せずにアップしようと思います。

では