物語考>うちキュンドラマ〜「着飾る恋」

昨日、YouTubeで春の新ドラマ「着飾る恋には理由があって」のキャスト発表、見ました。予想通り、川口春奈さんと横浜流星さんでした。番組公式のヒントがわかりやす過ぎたので、意外という感じではありませんでしたが、やっぱりウキウキしますね。キュンキュンシーンありますか、という問いに2人で「あります」と淡白に答えているところがプロの役者らしくて、こういうところを目撃するのが個人的に好きです。

ところで、今回初めて「うちキュン」という言葉を知りました。このカテゴリーでぱっと思い当たるドラマといったら「#逃げ恥」「#わたどう」くらい。まだ恋愛感情もない独身の男女がひとつ屋根の下に住む、というのがそもそも滅多にない状況なので、その設定が独創的だと面白くなりそうです。

部屋は別ですが、密接な距離に住む人々がいるということなら「#凪のお暇」もそうですね。あれは好きで何度も繰り返して見ました。

自分の何かを変えたかったら、環境か付き合う人を変えるのがいい、という処世術がありますが、「うちキュンドラマ」はその両方を同時に変えるところから物語が始まるわけですね。あら、何だかワクワクして来ました。

それらを変える時、着る服も変わります。娘は会社を退職した後、スーツなどの仕事着を大量に処分しました。私も退職後、仕事で着るかも、と好きでもないのに取っておいた服を全て捨てました。あと、2人とも髪をバッサリとショートヘアにしました。深く考えずにそうしていたのですが、こうやってみるとファッションって、その「変えたかったこと」と密接に結びついているようです。私たちが欲しかったものは何よりも「自由」でしたから。

「#着飾る恋」というフレーズが、何やら意味深です。私は「ミニマリスト」や「ノームコア」なるキーワードに心惹かれるたちなので、横浜さん演じる駿くんにシンパシーを感じそうです。SNSインフルエンサーも憧れるけど、キッチンカーで気ままに仕事する、というのはもう真似したいくらいの憧れです。アドレスホッパーになりたいくらい。新しい「風の時代」を先取りする新しい生き方、ですね。どんな風に描かれるか、楽しみにして待ちます。

 

では