物語考>連想的視聴のススメ

一度興味を覚えたものを、取り憑かれたように調べる癖があります。

中でも、感動した物語に関わることを調べまくるのは、ほぼ日常と化しています。現在、映画やドラマの配信サービスに4つ加入して、気軽に作品を見られるようになったので、過去作品を頻繁に視聴するようにもなりました。

さて、私の推しの俳優には、「出演していれば全部見る」が2人います。因みに、番宣のバラエティは必ずしも見ていません。そんな推しの作品を見て、共演者やスタッフのことがどうも気になって、過去作品を見てみた、という人が沢山います。そこから興味が鎖のように繋がって、世界が広がったような高揚感に至ることもあります。

最近だと、「私たちはどうかしている」の高杉真宙さんと浜辺美波さんが気になって、「賭ケグルイ」「12人の死にたい子供たち」「君の膵臓をたべたい」を立て続けに見ました。どれも良かった! 高杉さんの謎めいた雰囲気の青年の役と、真面目な高校生の役を演じ分けるの本当にすごいと思うし、浜辺さんの弾けた演技は、予測してなくて不意打ちを食らったような気持ちになりました。

それから、「きみの瞳が問いかけている」の吉高由里子さんは、連ドラの「危険なビーナス」をリアルタイムで見ました。「花子とアン」も楽しんでリアルタイムで見ていた口だから、にわかに気になったわけではないですが。明るくて無邪気な明香里から一転、疑惑のある謎の美女役で、物語としても好きなジャンルなので楽しく見させていただきました。

「着飾る恋には理由があって」のシャチ社長こと葉山さんを演じられた向井理さんは、以前サイコパスの役を演じられて、いじめられ役の女優さんのトラウマになっているとか。そんな美味しい情報を掴んで、見てみました「きみが心に棲みついた」。そう言えば羽瀬さんこと中村アンさんも出演されてました。いやいや、向井さん演じる星名さんになり代わって、いたぶりたくなるほど苛つくヒロインでした(笑)。星名さんのキレてる顔が本気で怖いから、確かにトラウマになったでしょう。星名さんもどちらかと言うと「何を考えているかわからない」顔立ちですね。真顔のまま向かい合うと、何もしてないのに、気の小さい人がおどおどしたり、好戦的な人が突っかかってきたりして、人嫌いが進行していくのでしょう?わかります。因みに個人的にベストアクトは「死にてえ」です。その本人には不本意な圧を逆手にとった、有能ながら無邪気な社長という役がぴったりハマったのが「#着飾る恋」でした。葉山さんの人となりや言葉は、勉強になりました。

あと「ザ・ファブル」のヒナコこと平手友梨奈さんは、「ドラゴン桜」しかと見ました。映画でも思いましたけど、感受性の強い役の人が、もう「その人自身」にしか見えなくなって、怖いほどの才能だと思いました。まだ若くて作品数も多くないですが、それだけ将来が楽しみです。

ここ数ヶ月でこんな感じですが、過去に遡ると凄いことになってます。7年くらい前から聖地巡礼にも出かけるようになりました。

推しが存在しなかった頃、というのも過去に何度かあって、その頃は別人のように「何もしない、できない、感じない」人に成り果てていました。良くないです。よどんでます。暗いです。ところが、推しにハマり出すと、決まって「何か良いことあった?」「好きな人でもできた?」と聞かれるようになるから、相当なもんですね。世界が認識の海だってことを、推しが思い出させてくれるからです。

と言うわけで、すべての人の、好きなものを好きでいられる自由な未来を願って。

今日はここまで

では