映画「ザ・ファブル」1作目、予習しました

ザ・ファブル」の前回を予習として久々に見てみました。

まあ、ファンなので、映画はプールしてあるのをたびたび見返しているわけですが、アクション物は熱量が高いので、こちらのテンションが高くないと消化できません。だから、思い出した時にたまに。

大画面で見た時には、臨場感で手に汗を握りながら見ていたものですが、小さな画面だともうちょっと落ち着いて細部まで観察できます。巻き戻したり進めたり停止したり、好き放題してますし。

毎度のことながら、体作りも含めた徹底的な役作りで、ステージ上で歌ったり踊ったりのアイドル稼業に支障をきたす・・・と言って語弊があるならば、他のメンバーとは異質な感じになってしまう・・・ほどの変化を遂げる人のこと。

役のためなら、あばらが浮き出ることも、肥満も、坊主も、剃髪も、伸ばし放題のひげも、何でもありですもんね。そんなところが、もう大好きなんです。

この映画での身体は、「戦う男」そのものです。

打突系のボクシング・キックボクシング・空手では、体脂肪をそぎ落としてバキバキの体に作り上げますが、組み合う系のレスリング・相撲・柔道では、筋肉の大きなボリュームの上にクッションのために適度に脂肪を乗せる・・・のでしたよね、確か。ファブルは後者かと思います。

家にいる時のフルヌードは原作に忠実なのでしたね。おかげで筋肉がすごいことになっているのはわかりました。その上ベッドじゃなくてバスタブの中で眠るのがいかにも殺し屋ぽい奇行で、プロの普通を目指すのならまずはここからじゃない?という突っ込みを入れたくなって。まあ、この奇行には、筋の通った理由があるのは理解できます。そう言えば、以前某セミナーで同席した空手家が、家の中ではアイマスクをして生活している、という話をしていました。普段鈍らせている視覚以外の感覚を研ぎ澄ますためだそうです。うーん、真似できない、というかしたくない習慣です(笑)。闘うことに集中して日々鍛錬するのって面白そうだとは思うんですけど。

こうやって鍛え上げられた身体で、スピード感マックスのアクションを繰り出すわけですね。何がどうなっているのか、何度巻き戻してもなかなか理解できないので、スローモーションのできる再生機を買うことを検討しています。

そんなところが「ボーン・シリーズ」の目にも止まらぬ格闘シーンを彷彿とさせるなあ、と思っていたら、アクションを組み立てる方が同じ人だと知って納得しました。

おそらくは、ひとつひとつの技は人間工学を知り尽くして極め尽くしたものだと思いますが、それを自在にどんどん繰り出していくのは「格闘脳」とでも言うべき頭の回転の速さがないとダメなのですよね。これはテレビの受け売りです。

続編では、メイキングを見ると、更に更にすごいことになっていますね。楽しみです。

ところで格闘脳と言えば、ファブルは、二人の不良に絡まれて弱いふりをするシーンで、短い時間の中で負ける技をひとつひとつ組み立てて、一方的に殴られている体をとって相手の指を骨折までさせます。もう一人の攻撃を弱めつつひとつもらって鼻血をわざと出します。それをスローモーションで、ファブルのモノローグ付きでやっているのが妙におかしくて、現役アイドルにあるまじき変顔も平気でできちゃう我がスターがますます好きになってしまう、という・・・。

武道の成果のひとつに、突発的な出来事に対して極めて短い時間の中で判断し行動できるようになる、というのがあります。「ミスター&ミセス スミス」でアンジェリーナ・ジョリーが、すとんと落ちた瓶を空中でぱっと受け止める、あんなことです。天才的なファブルはこの辺りの単位時間当たりの思考スピードも凄いという描写かと思います。めちゃめちゃかっこいいことなのに、これを笑いの中にやってみせるのが、この物語の醍醐味と言えるでしょう。

 

・・・ここまで書いてきて、今まで書いたものも含めて読み返すと、どれだけ私、格闘好き?と思ってしまいました。歴史と格闘技への興味は、すべて岡田准一由来なので仕方がないですね。おかげで楽しい人生だとも思うし。

 

今日はここまで

ではでは