詩~『花占い』

大好きな人の目の中で
私はどこに立っているだろう
まっすぐ見てくれなくても
視野のはじっこの私を
少しは気にかけてくれているだろうかと

わからないことを
わかったことにするため
頼るものはいつも同じ
花びらに託した切なる願い
「好き」「嫌い」「好き」「嫌い」

「嫌い」と出たなら
打ち消すために
「好き」と出たなら
もっと確かめるために
次の花でまたはじめる
いつまでも終わらない花占い

最後の花まで占うと
やがて寂しさ増して来る
わからないものはわからない