『花よりもなほ』はじめに

さて、公開があと三週間に迫った、岡田准一主演映画『花よりもなほ』。
ファンとしても、そろそろ本腰を入れないといけない時期にきたと思う。
映画館リピートする体制はすでに整えたけれど、正直いって、本当にリピートするかどうかは見るまではわからない。リピートしていることに苦痛とか義務感を感じたら、即中止という主義はいまのところ崩していない。その当たりは、ファンだからこそ心を鬼にしてやろうと思っている。
今までの映画だと、『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』5回。『東京タワー』8回。『フライ、ダディ、フライ』5回、という記録である。……これを書くと、ファン以外の人は確実に引くのはわかっているので、ちょっと冒険だな、とは思う。まあ、好きなんだから仕方がない(出た! 開き直り)。

洩れ出てくる情報をみる限り、かなり期待していい映画だと思う。最近たて続いている、「何がどう、と言うのではなく、説明抜きに、ともかく いい!」という日本映画のひとつ、だろうか。試写会では、笑いがたくさん起こった、というから、『誰も知らない』とはずいぶん違う。『誰も~』の中にも、ほんのりしたおかしみはたくさんあったけれど。俳優 岡田准一の、一瞬引き込まれる美貌、繊細な感情の表現力、コメディでの思い切りの良さ、などなどの特質を存分に活かした映画、と見た。あの誠実さは、長年の観察によればどうやら地に間違いないから、等身大の役、という感じもする。

というわけで、これから書き続けることにする。