『V フォー・ヴェンデッタ』

マトリックス』を展開すると、こうなるかも知れない……映画を観ていてそう思った。終わりは、とりあえずバッドエンディングではなく、『マトリックス』と同様、未来に希望を残すものとなっているけれど、その希望自体、希望だと感じられないのは、私が悲観的にものを考える人種だから、なのかも。
映画を観終わって、娘と「疲れたね」と何度も言い合いながら帰路についた。それと肩こりと頭痛と軽い吐き気が続いている。この映画って、ホラーなんじゃないのかな。

だけと救いなのは、ナタリー・ポートマンが、掛け値なしに美しいことだ。坊主頭、すっぴんで、ごまかしのない迫力の美しさ。

それと、主人公のイヴィーが独房の穴で見つける手紙。この手紙だけは泣ける。Vのしぶい声で語られる言葉をはじめ、台詞の良さが光っていた。

短いけれど、こんなところで。