ジャニーズ事務所のこと

今回は,思い切り重くて暗い話題です。ご注意ください。

週末は,師範の映画の公開があったので、観てきました。さっそくその感想を書こうと思ったのですが,どうしても避けて通れない問題があるので,それを先に書くことにしました。

以前,嫌な予感に駆られて、ジャニーズ事務所に雪崩が起こるのでは、みたいな書き方をしてしまいました。私の推しがそれに巻き込まれることが心配だから、いつになるかわからなくても言っておこう、と。でも、雪崩,こんなに早く本当に起こってしまったんですね。

嫌な噂を聞きました。退所をしたがっている所属タレントがいて、その人に出ていって欲しくない場合,メディアの多くを牛耳っているジャニーズ事務所は,意図的にその人の下げ記事をリークする、というものです。タレントの市場価値を下げ、事務所への依存度を上げるため。事実だったら、まるでDV亭主のやり口みたいでムカつきます。それを一手に担っている重役がいるのだとも聞きました。そして、師範の昔のことを蒸し返す記事が最近出て来たのは,師範が退所したがっているからではないかと言うのです。

念のためですが,師範が退所を考えられているのなら,どこまでもお供します。事務所に「ファンのことを考えなさい」なんて人質に利用されるのは嫌なのです。また、事務所で師範が新しく切り開いた道もあるから、ここで後輩の未来に貢献したいとお考えであれば全力で応援します。師範が本当にしたいことをするのが一番だと考えています。ただ、ジャニーさんが亡くなった後、事務所の体制が激変してしまって、やりたい事ができなくなって離れた人がいる、とも聞きます。実際のところ,師範はどんな未来を描いていらっしゃるのでしょうか。

さて、雪崩のきっかけのひとつ。ジャニーズ事務所の前社長であるジャニー喜多川さんが週刊文春に、Jr.の子供たちに性加害をしているという記事を最初に書かれたのは、20年と少し前のことでした。LGBTに対する偏見がまだ強い時代でもあり、2017年の法改正以前の事で,強制性交の被害者の範囲から男性は漏れていました。事件としての告発が難しい分、むしろスキャンダラスな感じも強くしました。

ジャニーさんがそれ以前に,疑惑について「楽しみのための子は他にいます。商品に手を出すようなバカな真似はしません」と答えられたので、同性愛者ではあっても、異性愛者と同様、パートナーがいらっしゃるか、良いことではないけど然るべき場所で性の相手を買ってらっしゃるのだと思いました。それ自体は他人にとやかく言われることではありません。でも、今告発が続いていて、その内容を見ると認識が変わってきます。あの時の自分は,本当に愚かだったと思います。

事務所側が文春を相手取って名誉毀損の裁判を起こした時、東京地裁での一審は、ジャニーズ側の勝訴でした。ところが2003年に文春が控訴した時,性被害の訴えが一部認められ,事務所側の事実上の敗訴となりました。

私は、この裁判の行方が気になってずっと丁寧に情報を追っていたのですが,なぜかこの二審の結果を記憶していませんでした。その理由に最近思い当たりました。2003年3月に、森田剛さんが、タレントの女性に性被害にあったと訴えられ、そのニュースがスポーツ新聞各紙にデカデカと報じられたからです。完全にそちらに気をとられました。

今考えるとすごく変でした。まず、被害を訴えている女性の名前と水着の写真まで掲載されていました。セカンドレイプして下さいと言ってるようなものです。また当時,森田さんはライブで花道から転落し、背中や腰を打って、歌番組でもダンスナンバーを振り無しに変更するほどのダメージを抱えていました。ファンは全員知ってます。性加害なんてどう考えてもあり得ないのに、事務所はその報道を鎮めるために動いているように見えませんでした。森田さんは結局,不起訴になりました(当然です)が、傷つけられた名誉は元通りにはならなかったでしょう。事務所は彼に山のような負債があると思います。

もしかして、これが件の二審の結果を世間の目から逸らす為に仕組まれた茶番だったら? そう考えると、すべてのピースがぴたっとはまってしまうのですよね。森田さんがスケープゴートに選ばれたのだとしたら、その理由は何となく分かります。地頭が良くて、魂が自由で、自分の頭でものを考えるところが、某社長の語録を借りれば「手に負えない」ので、一石二鳥でタガをはめたかったのだと思います。森田さんがたびたび「大人の人は」という言い方で色々語っていて、彼をコントロールしようと画策する事務所側と水面下でバトルが繰り広げられているのは,何となくわかってましたから。

「大人の人」というキーワードですが、King & Princeの平野紫耀さんもたびたび使われていたので、森田さんの事がフラッシュバックしました。あの時と同じ迫害が行われていたと仮定すると,色々腑に落ちます。

事務所がテレビや出版、広告などのあらゆるメディアに圧をかけられる権力を持っているのだとしたら、平野さん神宮寺さん岸さんがこのタイミングで脱出するのは、むしろ「持ってる」証かも知れません。もしタイミングがずれていたら,事務所の不正隠しに、まんまとスケープゴートにされていた可能性もあります。あの事務所はなぜか、一度使って成功したやり方(しかも悪いことでも)を繰り返す傾向がありますから。

土曜日の深夜に、King & Princeの5人での最後のステージというメドレーを聴きました。あんな風に泣かれると悲しいし、泣かせた人間に怒りも沸いてきます。でもね、5人では最後かも知れないけど、6人が色々なフォーメーションをとって立つステージは,これから先、きっとあります。私は、それがどうしても見たい。それにはまず、ヴィランに奪われたものを取り返しませんとね。

そして,今日が最後の日になりましたが,King & Princeとティアラの自由で幸せな未来をお祈りします。

では