映画の話題~『パレード』って?

藤原さんの役者仕事については、秋の映画『カイジ』までゆったり待つだけ、という心境だったけど、
来年の映画のニュースが届いた。
『パレード』っていうタイトル……プリンスのアルバムのタイトルを連想した。
いろいろ情報を拾ってみた上で、原作物だと知った。
このごろの映画はほとんど原作ものだけど。
それで、いつもは概ね『読んでから見る』派なんだけど、今回は『見てから読む』にしようと決めた。
ネタバレ読まない方が、ずっと楽しめそうだ。これは直観的に。
うーん、これまた直観でいくと、藤原さんはたぶん、ジョニー・デップが歩んだ役者道を歩きつつあるのね。
正統派のヒーローっぽい主役道は、あえて行かないのね。
男性には失礼な言い方かも知れないけど、邪気のない可愛い顔してらっしゃるのに。

そうそう、ジョニー・デップと言えば、ドラマ「シバトラ」を彷彿とさせる、童顔を活かして高校に潜入捜査する刑事の役を、若い頃やっていた。
きっとプロデューサーは美形でベビーフェイスなところが気に入って起用したんだろうな、という感じだった。
で、そのアイドルっぽい殻を必死でぶち破ったのが、「シザーハンズ」の主演だったとか。
それ以後ずっと、変わり者の役をやる、変わり者の役者というポジションだったけれど、「パイレーツ・オブ・カリビアン」で一般人気が高まって、振り返って評価されるようになり、それまでのファンが奇異に思われることがなくなって、逆にちょっと自慢できるようになった、とか。
確かに、正統派からは感じられない、正負両方を含めた、すごく生々しく人間的な「なにか」を感じることができる。
そこが、観客としてはこたえられない。
もともと、素晴らしく演技力があるからなおさら。
そのティッピングポイントは40歳、ということね。

藤原さんが40歳まであと13年か。楽しみなことだ。
今、殻を壊し続けても、たぶん途方もなく大きくなるという強い予感がする。
映画ふたつ。楽しみに待とう。