フォトリーディング

イメージ 1

去年の年頭に、私としては最大の本の大人買いをした。本棚の写真までアップしたところをみると、ずいぶん気負っていたらしい (まるでひとごと)。そういえば薄暗いバス停やバスの車内でも本が読めるライトまで購入した。そんな意気込みにもかかわらず一月に7冊までが限界だというのがわかった。結局、他にもいろいろ混ぜながら、33冊読むのに半年かかってしまった。がっかりだ。それまで読書スピードなんて気にしたことなかったのに、これはどういう心境の変化であろう。読んでいた本がライターたちの「書くことについて」の本だったからに違いない。ライターの読書量のすごさといったら。みんな忙しいだろうに、中には月に百冊読むなんて人もいる。一日三冊以上……私の10倍以上……。

ところで、中国の言葉で、天命をもった人間は必要な時に必要な出会いをする、というのがある。シンクロニシティの事だと思うけれど、経験的に言っても、何かを模索して行き詰ったりした時には、打開のヒントが向こうからやってくるものだ。大人買いのせいに間違いないが、アマゾンで自己啓発本が「おすすめ」として頻繁にひっかかるようになった。煽るようなタイトルが気に障るので、いつもはそんなのはすべて無視だが、何に惹かれたのかある日「年収10倍アップ勉強法」を何気なく購入したのが6月。その中のフォトリーディングが気になって「あなたもいままでの10倍速く本が読める」なる本を読み、通信教材を買ってはじめたのが7月。やがてどうにか一日一冊読めそうになったので、ゲーム性を持たせて達成感を増やし、モチベーションをあげることにした。月はじめに30冊の同一テーマの本を積み上げて、毎日ひとつずつ読んで片付けていく名づけて「山崩し」だ。10月は「哲学山」。11月は「物書き山」。12月は「建築山」。かなりうまくいった。

年末年始休みの今、娘も神社のバイトでずっといないので、同一テーマの本をいっぺんに複数読む「シントピックリーディング」に挑戦している。今、小さな「脳山」と「進化論山」のふたつを制覇したところだ。(写真はそのマインドマップ) 残りの休みであとひとつ「社会学山」を制覇したい。

とはいえ、やっぱり理解度にはかなり不安を感じるので、10倍勉強本の著者である勝間和代さんも勧めている集中講座を受けることにした。11万3400円と、ちょっと高い。絶対にもとをとってやる。2月2日と3日の二日間。今からわくわくしている。

フォトリーディングは、私みたいな、イメージがいつもぐるぐる回って苦しむような人こそが向いているのかな、とも思ったが、どんな人でも習得可能だとも書いてあった。それで思いあたることがあるが、私が本を読むのが遅いのは、本の中の一言でイメージがふいに湧き起って、ぼーっと空想してしまうことが多いからだ。また、これが快感だったりもするので、娯楽を求めるときにはまったく文句はないわけだけど、知識を増やすための読書では邪魔以外の何ものでもない。そのあたりの解決法としてはかなり有効な技術だと感じた。あと、アウトプットが必要、と勝間和代さんも勧められていたので、ブログはきちんと書こうと思う。書くスピードもアップさせねば。長編シナリオも、そろそろちゃんと形にしたいし。

フォトリーディングした本について、ほぼ毎日感想をアップしているブログもある。あとどれくらいスキルを磨いたらここまでできるだろう。案外、気がついたらできちゃった、みたいな。楽しんでいこうと思う。