『日本以外全部沈没』

見てきた。ずいぶん人が入っていた。
何となく、「うわ、それって今時期まずくない?」なんて、他人事ながらはらはらするような
黒いものが見たい心境だったのだな。
絶対、今の国際状況をとことんブラックな風刺で斬るんだろう、と思ったので。
原作は賞を取るだけあって、傑作だと思う。
しかし、映画は黒さに思い切りが悪過ぎる。
制作費がないことから来る痛々しい感じには目をつぶるとしても、
その点は期待はずれだったので、何となく褒める気になれない。
それでも思ったこと。私には、どうやら排他的な日本人の血が濃く流れている。
あんまり声を出して言うと顰蹙を買うので言いにくいけれど、
外国人て、あんまり好きじゃない。
かといって、日本や日本人が大好き、というわけでもないんだけど。
なんでだろう。
そのあたりは、映画を作った人と妙に「気が合う」感じがしたので、
我ながらちょっと気恥ずかしい。
あんまり感想になってない。
月末に川崎で『時をかける少女』がかかるのだけど、
それを見に行く約束を、うっかり「口直し」なんて言ってしまったところが、正直な感想かも。
同じ筒井康隆作品なんだけど。