『親指さがし』

少し遅くなったけれど、『親指さがし』を見てきた。
ゲド戦記』の『影との戦い』以降、これに影響された作品があまた作られたそうだが、『エンゼルハート』などもそのひとつだったろうか。『親指さがし』のラストを見ていて、少し『エンゼルハート』を思い出した。けれど、主人公たちのキャラクターもまったく違えば、事がなされていく理由も違う。もっと悲しみの漂う結末だった。ホラーではあるけれど、あまりおぞましくて怖い、という絵にはしてなくて、このあたりは私にはとてもありがたかった。

「建物」がとても雄弁だったのがいい。古い、つかわれていない建物って、なぜこうも不安を掻き立てるんだろう。

個人的には、若者ばかりのキャストがとても気に入っていて、主人公の三宅健くんの純粋な青年がリアルで良かったことをはじめ、松山ケンイチさんや、知恵役の子などの、何かをいっぱい抱えていそうな雰囲気もとても引き込まれた。

朝のあわただしい時間で短いけど。