『ゲド戦記』酷評されている

ここんとこ忙しかった。あとちょっとで『ゲド戦記』だ、と、自分を励まして仕事に集中する毎日である。
ところで、試写会を見た人たちの批評がYahooなどの掲示板に載っているが、まるで申し合わせたような酷評がされている。もちろん、それぞれの自然な感想ではあるだろうけど、掲示板というものは、その場のカラーができあがると、それに異を唱えることが難しくなる性質がある。だから、100%信用はできないが、ただこれでわかることは、万人受けする作品ではない、ということだ。それ言っちゃうと、古典的な名作映画も万人受けしなかったものはたくさんある。いや、歴史に残る名作で、最初から万人が「いい」と言ったものはむしろ少ないから、ともかく、自分の目で見て判断しようと思う。鈴木プロデューサーのロングインタビューを読んだ限りでは、私にとってはかなり期待していい作品だと思う。物語世界が、人間のインナーワールドを引き写している、という空気感のある映画、大好きだし。
……それにしても、自分ひとりの感性を、どうしてこうも一般化したがる人が多いかね。

ともあれ、いろいろ難しい問題を抱えている映画のようなので、成功して欲しい私としては、いろいろ努力しないといけないと思う。まず一回目は原作を読まないで見てみよう。二度目は、読んでから見る、ということで。仕事の合間に三冊はちと厳しいが、何とか頑張ってみる。