『ザスーラ』

本当を言うと、この数週間で映画は『ザスーラ』のほかに、映画館で『ハリーポッター』『ミスター&ミセス スミス』、DVDで『花とアリス』『ティファニーで朝食を』を見て、感想を書きたいのだけど、パソコンを娘のプレゼン資料作りにしばらく貸し出していて……なんて、言い訳。宿題をためるのは精神衛生によくない。
全部は無理だから時間ができたときにゆっくり片付けるとして……一番印象に新しいものを書いておこう。
ジュマンジ』から十年。『ゲームをやると、ゲームのメッセージに書かれていることが現実になる』という構図で、なおかつ、ゲーマーの人生を改善してしまう、という落ちを持ったもの。前作がジャングルが舞台だったのに対し、今回はなんと宇宙だ。なんでもあり、だ。宇宙空間のリアリティがもう楽しくて仕方がない。それから、前作では、改善されるものは、父親と息子の関係だったけれど、今回は、幼い兄と弟だ。前作での、主人公が大人になってから、ゲームをクリアすると、ゲームを始めた時の子供の状態に戻っている、という落ちには、かなり無理を感じていたから、今回の解説の仕方はとても納得いった。今回は、カードが出てくる、という仕組みだけど、そのカードの出方がひとつひとつよく仕組まれていて、謎のカードの使い道など、物語として楽しい仕掛けかいっぱいある。この『つじつま』のぴったり合った感じが楽しい。
そして、子供たちがとてもいい。
エンタテイメントかくあるべし、と思った。