『木更津キャッツアイ~ワールドシリーズ』決定

どういうわけか、『日本シリーズ』の方をリピートしている時から、
ワールドシリーズ』は、作られるものと決めてかかっていた。
今度は、本当にぶっさんが死ぬんだな。そして、もしかして、実の母親が出てきたりするんだな。
岡田くんは、もう2度と生き返らない死の演技を、本気でする覚悟、なんだな。
それやっちゃったら、きっと何かとんでもない変化が起こるだろう。

それから、私の勘が間違っていなければ、宮藤さんは、今度は直球勝負、するつもりなんだな。
素晴らしいものができるような予感がする。

ところで……先駆的ないいものが現れると、本質を落として部分だけ真似た粗悪なコピーが出てくる。
これは、もう絶対に避けられないことのようだ。
それの害の責任を、罪のないオリジナルがとらされて、
先駆的なものの良さが折れたりすることがある。
それをちょっと心配したけれど、取り越し苦労だったかも知れない。いつものことだが。

タイガー&ドラゴン』のスタートが、どうしてデス・キヨシのエピソードからはじまったか、ようやくわかったし、
木更津キャッツアイ』のスタートが、テレビ、映画の両方とも、どうして病院からか、ようやくわかった。
どっちも、それぞれの人生にとって悲しいことからスタートするってところがミソだ。
本人たちにとっては、笑い事じゃない悲劇的なことが、距離の取り方で喜劇に変わる。
喜劇と悲劇は、ひとつのものの『見え方』の違いに過ぎないのかも知れない。
おかしくなったり悲しくなったりが、モアレのように不定形の波になってやってくる。
そういうことが緻密にお話の細部に組み込まれている。一見、何でもないことのようなのに。

岡田くんの意気込みもコメントから読み取れたし、私も心して見ることにしよう。
2006年も良い年のようだ。