『仮面ライダー響鬼』『チャーリーとチョコレート工場』

先週と先々週の日曜日、映画を一本ずつ、娘と一緒に見てきた。
4日には『仮面ライダー響鬼』。『フライ,ダディ、フライ』の南方を演じていた松尾敏伸さんが重要な役を演じると、某特撮雑誌(汗)で知って、ぜひとも、ということで。とても美形なやくどころだったので、堪能した。例によって『岡田くんゆかり』ってことで。いやしかし、平成シリーズが始まってしばらくした頃、数あるヒーローものの中で、「仮面ライダー」のポジションというのはどういうところか、という問いに対して、製作スタッフの一人の方が「痛々しくてかっこいい人」と一言で説明していたのを思い出した。武力を持った者が、頼られると同時に恐れられる、というテーマは、かなり普遍性がある。「ランボー」とか。松尾さん演じる「歌舞鬼」も、そんな心が折れてしまったヒーローだ。この図式を現実にあり得るお話にするのは、今の時代にはなかなか難しいし、役としても難しいと思う。いい役者さんだと思う。どうして今まで気が付かなかったかな、私。それにしても、弱いものたちが、とても醜く見えるんだな。ちょっと薬が効き過ぎると、毒になるかも。
それと、11日『チャーリーとチョコレート工場』見てきた。我が家では、ティム・バートンものは、できる限り全部見ることになっているから、これもその一環ということで。「まだ一度も見たことのないもの」という宣伝コピー(ちょっと違うかも知れない)をどこかで見かけた。はじめて見るものをたくさん見ると、時間がとても長く感じられる。リフレッシュしたけど、ちょっと疲れた。贅沢の限りを尽くした映像であった。しかし、私が理解力が低いせいか、あれだけ「楽しいー!」と心の中で何度も叫んだ時間だったはずなのに、「さあ、あらすじを言え」「テーマは何」と問われるとすらすら出て来ない。それがむしろ快感ですらある。ジョニー・デップ最高。