ファイナルファンタジー

我が家では、夫と娘がゲーム好きである。私は、ゲームそのものには興味はないけれど、きれいな画面が好きなので、二人がやっているのを「後ろから見ている派」だ。最近、ファイナルファンタジーviiの続編に当たるCGが出た。さっそく発売日に夫が買ってきて、家族で見たのだが、夫と娘には評判が良くない。「この展開は何?」「この台詞をなんで言っちゃうの?」と二人で突っ込みを入れまくっていた。確かに、自分を捨てて人々を救う、というテーマや、主人公のトラウマの問題や、いろいろ深いものがストーリーの中に組み込まれていて、たかがゲームとは言えない壮大な世界を作り上げていたと思う。だから、ファンの思い入れも当然深いものがあって、相当いいものを作っても、反応は辛口になっていくものだと思う。続編というのは、確かに売れるだろうけど、制作者としては大変だ。
私は、「絵」の美しさや楽しさに大満足だったので、特に意見はなかったのだが……私は、ストーリーの面白さ以上に、絵としての美しさに反応する観客なのかも知れない。「絵にも描けない美しさ」なんていうのは童謡「浦島太郎」の中のフレーズだけど、CG技術が発達して、その「絵にも描けない」ほど美しいものを、言葉によるイマジネーションで補わず、そっくりリアルに近い状態で見せてもらえたら、なんて、期待が高まる。特に人物の美しさが今回すばらしかったと思う。特に男性キャラクター。音楽だって、雑音じゃなくて、美しい音を抽出して作るんだから、映像だってそうしたっていいじゃない、というのが私の意見(願望?)だ。