詩~『ざわめき』

意味のある
文字を紡ぎ
すっからかんになるまで
吐き出し

それから後は

意味のない
羅列の上を
石蹴りの要領で
飛んでいく

細工はリュウリュウ
仕上げをゴロウジロ

行きたい場所はあるけれど
飛んでいくのも快感で
飛べる自分もちと誇らしく

詰めの甘さが
玉にきず
すべてに気配り
最後まで気を抜かず
足を踏み外すのは
破滅のもと

大切な忠告は
意識しなけりゃ聞こえて来ない
街角の音楽みたい
あってもなくても同じ

さあ頭からっぽにして
飛んで 飛んで 飛んで
その先に未来が
島のように浮かんでる