貯金生活とデビッドカード

ここのところ、仕事が忙しかった。
連休なので、ゆったり書こうと思う。

売れに売れているらしい「年収200万円からの貯金生活宣言」なんて出たばかりの時に買ってみた。
年収、200万円じゃないし、貯金も若い時からする習慣があるので、必要ない本だったのだけど。
ただ、あるブログで紹介されていた時に、この本が役に立つ人間かどうかをチェックするリストで、全項目「必要ない」方に出たのが、逆に面白いと思った。

それで、ちょっと好奇心をもって読んでみたのだけど、やっぱり私には必要ないっていうか、ここに書かれている以上の貯金を月々している。
自分や娘に投資もしている。
ただ、ひとつだけ、参考にしたこと。
日常の小さな借金を排除する、というところがとても気に入って、本にならってVISAデビッドカードを速攻で作った。
それまではJCBカードで一回払いで買い物をして、翌月引き落としにする、というのをしていたけれど、その間が借金となる。
それを借金と感じにくいので、金額が膨れ上がって家計を圧迫することに歯止めがかかりにくい、というのだ。
確かに、アマゾンの支払いが先々月で四万円を超えたので、その点はよくわかる。

>ちなみに、この本でとても共感したのが、本を読む習慣のある人は貯金体質だというのは、
>100パーセントそうなのかは知らないけど、私に限っては事実だ。
>本は、かなり経済的で合理的な娯楽であり、勉強であり、投資であると思う。

もとい、それを現在ある銀行の残高から引き落とすのがデビッドカードだ。
色を選べるというので、私のそれまでのカードになかった緑色にした。

やってみたら、これが気分爽快。
アマゾンの支払いは、月三万円まで、と決めて、イーバンクにも月初めに三万円だけ置いておく。
残高を時々チェックして、使いすぎていないか調節しつつネット通販する。
アマゾンでいいものを見つけた時も、残高が足りなければ、カートに入れたまま翌月にまわす。
カードの支払日の「いくらかかっちゃったかな」という嫌なドキドキ感から解放されただけでも嬉しい。
何となく、レコーディングダイエットみたいな、フィードバック系を獲得した、という感じだ。
またひとつ生活が改善された感じ。
幸せひとつ追加した感じ。

こんなことが幸せに感じるなんて、逆にすごい不幸体質みたいだ(苦笑)。
実を言えば、夫が借金体質だったりする。
結婚する前に、妙に気前がいい人だな、と思ったのだけど、それがすべて借金だったと知ったのは、結婚してからだった。
優しい人なんだけど、危機感がゼロ。
最初の夫とはまた違うタイプの破滅型だなぁ。
おかげで私は、娘に「だめんずうぉーかー」と呼ばれている(汗)。
それはさておき、借金が基本的にストレスになる私は、結婚してからすぐに生活を切り詰めて返したかった。
母子家庭してた時にできた借金も気になったし。
でも、「精神状態がよくないから」という理由で夫にキャッシュカードを取り上げられ、小遣いをもらう形になった。
それを取り返したのが娘が中学生の時。
見れば、銀行ローンがぎりぎり限度額まで10年間借り続けられ、利子だけで100万くらい払っていたことを知った時には泣きたくなった。
娘の高校・大学の進学もやばい。
娘の高校の入学金は、お金をかき集めてぎりぎり納入した。
そして、夫が私と別れて他の女の子と結婚したいと言い出したのが、娘が高一の時。
それから完全家庭内別居となってからの私の頑張りは、娘も認めてくれるところだ。
二年で借金を完済し、一年で大学入学資金を作り、残りの三年半で娘に学資や免許やダンスレッスン・英会話・エトセトラなどの投資をした上で、約八ヶ月分の生活費を貯蓄。
やっと、娘と二人だけの暮らしになっても楽しく生きていける自信がついた。
たかが貯金、されど貯金。

最近、世の中では、お金の話をするのが「はしたない」という道徳観が薄れてきて、とても良いことだと思う。
お金の話がタブーだと、禁酒法時代のアメリカのように、それによる悪徳が流行してしまうような気がする。
というわけで、珍しくお金の話、でした。