もうすぐ『ムサシ』

あと、五日で『ムサシ』の観劇だ。
長かった~。
予習は済ませたから、あとはもう舞台を見るだけ。
遠足前の小学生の気分だ。
洋服は、Tシャツくらいしか買わなかった。
その代わり、行きつけの美容院で、「藤原竜也さんの舞台を見に行くから」とわざわざことわって、
いつも私のくせっ気に臆せず注文に応じてくれる男前な店長に、
いつもの二倍くらい気合をいれてカットしてもらった。
はずみで、メッシュまで入れてもらった。
それと、対費用効果が高い、というコスメに今回お金をかけた。
というわけで、しめて三万二千円。
緊縮財政でいく、と娘に言い渡した舌の根も乾かぬうちに、なんという虚飾にまみれた堕落振りであろう。
よわきもの、汝の名は女!なんちゃって。
いいもん、これが済んだらまた元に戻ってこつこつ節約&貯金さ。
こういう事前の楽しみも含めて、観劇の楽しみだと思うので、満喫するのである。
一年分くらい濃密に楽しんでくる。絶対だ。

さて、予習である。
吉川英治著『宮本武蔵』は、真珠湾攻撃の数年前に出版されたものだと後になって気づいた。
日本が国をあげて押せ押せムードの時に新聞小説として広く読まれていたことになる。
物語として面白いんだけど、時々ちくちく感じるのは、そういう時代の空気だろう。
武蔵自身はとてもストイックで、魅力的な主人公なんだけど。
惹かれすぎてしまうのは、危険かも知れないな、と思った。
今夜はここまで。