オールナイトニッポンのつづき

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.phpさてさて、録音を含めて三回通りほど聴いた。
ゲストの藤原竜也さんと、パーソナリティー小栗旬さんの、男子ロッカールームトークから、お仕事の深い話まで、たくさん聞かせてもらえて、とても楽しかった。
本当に録音をセットして眠るつもりが、最後までいってしまったのは、楽しすぎたからだ。
今までそう思ったことがなかったけれど、二人とも声が似ている。
普通に話しているとき、とても優しい声で、しかも柔らかい言葉選びで話すのね、どきどき。
ラジオの声って、すぐそばで話しかけてもらっているような、そういう声質で耳に入ってくる。
声の主に恋をしている人にとっては、これはたまらん。
小栗旬さんて、いまや王子様ランカーなのに深夜ラジオなんて、そんな出血大サービスして、労を惜しまない優しい人だわ。

話をずっと聴いてて思ったけど、小栗さんと藤原さんは、声も話し方も似ているけれど、性格も似ているところがたくさんあるな。
優しいところもそうだけど、基本仕事に対しては真剣で真面目だってところも。
お互い「頑固だ」「あんたも!」と言い合っているところが笑った。
それと、二人とも友達がたくさんいる人のようだ。
英語の勉強を藤原さんがしているという話の時に、小栗さんが「コミュニケートできる相手が10万倍になる」とすぐさま未来に想像をめぐらすところが、とても素敵だ。
日本人の1億3千万に対して、人類は今67億だから、どう頑張っても50倍以上は増えないけど。
でも、こういう風に、今やっていることが未来にどういう影響で現れるか、ぱぱっと描けるのは才能だ。
英語が、つまりはコミュニケーションツール、という連想が二人とも共通しているってことね。
これも役者力ってやつでございましょうかねぇ。羨ましい。
私には、英語は情報を拾うためのツールだ。
だから、読むのと聴くのだけ。
日本人と話すこともろくにできないのに、英語を母国語とする人と話せるわけないもん。
……って、それはまた別の問題だったな、あはっ。

でも、二人には正反対のところもある。
何がどう、というではないけど、感じていたことを、それぞれの言葉で語っているのが面白かった。
芝居の性質が正反対……。
確かに、小栗さんて、芝居が時々、芝居していないように普通に見えて、後になって「あれれ?」と思うときがあるものね。
キサラギ」の時、この人いいなあ、と思ったのはそれだ。
でも、小栗さんに言わせると、藤原さんが台詞を「通す」のが、自分は苦手だ、とか。
ふーむ。確かに藤原さんのは、心を奪われてただひたすら見つめてしまう、という芝居が印象的だ。
私は、もうそれにやられて、今こうやっているわけなんだけど。
そういうことなのね。よくわかった。

役者としての、舞台初日に向けての言葉の数々。
異業種の、同業者、同じ職場の二人の会話なので、わからない部分もありつつ新鮮に聴いた。
今、舞台という場で、一番真剣に語られている隠れテーマは、アメリカをてっぺんにした世界が、雪崩のように崩れつつあることに対する憂い、だと思う。
話を聴いてて、今まで何となく感じていたそれが、強化された。
力が圧倒的に強いものが、てっぺんに立ち、すべてを見かけの平和で治める。
これが、人類が有史以来ずっと大小やってきた事だ。
それが、とうとう最終段階になってみたら、どうも大変な結果に終わりそうだ。
ここまでやっちゃったのに、そんなぁ、って感じだ。
まず、一番真っ先に傷つくのは、一番弱い者だ。
それが見えはじめて、不安がとてつもなく大きくなっているのだ。
勇気がなくて、とてもじゃないけど直視できないけど、そろそろちゃんと現実を見据えて、何かしないと。
その中でも、表現として、今、一番作り手の自由度が高いのは、舞台だと思う。
だから、舞台は、見ると衝撃が大きい。
世界に喧嘩売る方法としては、秀逸だと思う。
見かけの娯楽に混ぜるわけね。
小栗さんも藤原さんも、二人とも若いのに、おまけに人並みはずれて美しいのに、芝居にこうやって向き合っている精神力が半端ではないな。
美しさは、つい人目を集めるから、表現者としての資質になる。
やっと気がついた。
やっている人にとっては、すごく辛いことも多いと思うけど。
井上さんのが言いたいことを、ものすごく真剣に受け止めようとしているところも役者魂だ。
それを、観客にこれから伝えるぞっ、という意気込みが凛々しい。
蜷川さんについていける人は、普通じゃないってことなんだろう。
談笑しているところは、自然に普通の若者なんだけど。
蜷川さんの声が流れるどっきりでは、本気で二人ともびびっていて、笑った。
舞台『ムサシ』への期待感がますます高まっていく。

あれから『ラブ・イズ・オーバー』を聴いている。
この歌、私も好きだけど、私にはしゃれにならないので(汗)、カラオケでは歌わないと思う(大汗)。

とりとめもなく書き散らしてしまって、失礼しました。