『ダイヤモンドについて教えてください』06/04/30 小山田大也さん

のっけから、我がアイドルが、私の地雷を踏んでくれた(苦笑)。「女性はダイヤが好き」なんて言われると困るな。私が女でないか、女性がダイヤ好きでないか、どっちかを賭けて戦わねばならない。自分で買ったこともなければ、人からもらったこともない。欲しいと思ったこともない。アクセサリーで本物を持っているのは、紫水晶のピアスくらいだ。ピエール・キュリーが、生涯最後に買った、つまり馬車に轢かれる事故に遭う直前にしていた買い物が、妻マリーにプレゼントする紫水晶のイヤリングだった、という話を聞いて、ふと欲しくなったのだった。マリー・キュリーは灰色がかかったブロンドの持ち主で、紫水晶はきっとよく似合ったろう。ピエールはそれを見ることができなかったけど。切ない。やっぱりあれだ、アクセサリーにはちゃんと物語がなくちゃ。
私は、どちらかというと、宝石よりメタル。ゴールドは似合わないので、シルバーカラーがいい。一番好きなのは、ランボーが持っているやつで、「これ、戦車と同じ材質なのよ」と自慢したい……って、メタルが違うだろ、っと。

先生が、そのダイヤを売る立場からの視点で、ダイヤの基本的知識を教えてくださっているところは、ただただ、感心して聞いていた。でも、ダイヤを身につけると、背筋がしゃんとする、というのは事実だろうか。心に何かしら良い変化が現れるものだといわれると、ちょっと興味が出てきた。

ただ、どうも終盤、ダイヤモンドの位置づけが、「男性が、変わらぬ愛の誓いとして、女性にあげるもの」という前提で話が進んでいくので、当惑してしまった。そう言えば、岡田くんが出演した『恋愛偏差値』では、主人公の玲子さんは優秀なキャリアウーマンで、自分で買ったダイヤのペンダントをしている。聞くところによると、実際に使われたのは80万円ほどするものらしい。ほーーー。私に今80万円あったら、ホームシアターを……それはさておき、一方で、玲子さんをふった彼氏の新しい恋人は、彼氏に買ってもらったペンダントをしていた。それらの対比がパーティの席で暴露された、あの、気まずい空気が流れるシーンはなかなか印象的だった。もらえる女性が幸せなのか。自分で買える女性が幸せなのか。私はどっちでもない。娘が、そろそろダイヤの一番似合う年齢になったんじゃないの?と言ってくれるので、「自分で買う女」に気持ちが動きつつある。

まあ、岡田くんは、結婚したいと思った女性に、他の男性では考えられないくらいのまごころ乗せて、ダイヤモンドあげちゃうんだろうね。そして、10年後、かわいい子供たちの母親になったその女性に、ダイヤの粒10個が、10年分輝くスイートテンダイヤモンドを、照れつつもやっぱりまごころ込めてあげちゃうんだろうね。ふっ、とっとと幸せになってね。

ちょっとふてくされ気味のコメントでした。