『女性を成長させるものはなんですか?』 05/06/26 林真理子さん

-6/26放送
林真理子さん
テーマ:「女性を成長させるものはなんですか?」
さてさて、初の女性ゲストということで、岡田くんがいつもとどう違うか、それが密かな楽しみのポイントだった。しかも、テーマがずばり「女性を~」ということだから、期待は嫌が上にも高まるのであった。しかし、聞き終わってから、これはテーマが「成長するのには本がいい」にずれていたなぁ、と思った。いつ本題に入るのか、それを待っていたら終わってしまったので。でも、本好きな岡田くんには、興味深い話題だったようで、話が弾んで、これはこれで楽しかった。
ところで、某所で「背伸びをすれば背は伸びる」と言った作家がいた、と書いたが、私の記憶違いでなければ、それは桐島洋子さんだ。ニューヨークに子供たちを連れて住んでいた時の体験記など、私も何冊か読んだ。名前が出て来たので、ちょっと思い出した。この時代に書かれていた本には、女性が殻を破って羽ばたく勇気を持てるようなものがたくさんあったような気がする。岡田くんが言うところの「奥ゆかしさ」とは逆のベクトルだと思う。つまりは、今の女性たちの姿は、あの頃撒かれた種の結果ではないかと。今は、行き過ぎた部分に対する反省の時期なのかな、と対談を聞いてて感じた。
ところで、私は、恋愛小説が苦手だし、恋愛が主食でもない。「女性というものは~」と言われると、自分に合っていないことが多いので、子供の頃からとてもコンプレックスだった。偏見かもしれないけれど、男性の書いた恋愛小説には、女性が人間としてのリアリティを持っていない、というものが多く、女性の書く恋愛小説は、女性を一般化する、という地雷を踏んでいるものが多い。恋愛物語でも、映画だとそこそこ見られるのは、大勢が作っているからだろうか。だけど、女性の方が男性より恋愛に強い興味がある、ということは確実に言えると思う。たぶん、私は終生、自ら進んで恋愛小説を読むことはないんだろうな、と思う。
「本」中心の話だけど、小説がメインである上、SF、ホラー、ミステリーがあまり出て来ない、というのは少し淋しい。少ししたら、ジャンル別の私の「お勧め本」をどこかにアップしようと思う。