詩~『ゲーム~アイドルへ』

どんなに行き詰まって見えようとも
魔法の呪文をとなえると
今までなかった扉が現われ
終わったはずのゲームが
再び始まる

いつのまにか
やんわりとかわすことを覚えた
あなたがたたずんでいると
それは冷たい気品にあふれていて
焦りは募って
ゲームはますます白熱する

ボスキャラが魅惑的なのは
何かと罪だわ
ゲームの鉄則だけど

プレイヤーを
あまりに疲れさすのは
ゲーム・バランスが悪いから
そう エネルギーのない者は
プレイできないゲームなんだ
「嫌ならやめな 止めないよ」

ひょっとしてこのゲーム
ゴールはないんじゃなかろうか、と
疑いたくもなる
小さなクリアが
大き過ぎるヨロコビを生んで
なかなかやめられないけれど

外から見ると
シャカイモンダイ
内から見ると
ナンデモナイ
ゲームはいつの時代だって
面白ければ面白いほど
そんなもの