京都からたよりあり

ひとつひとつは あかりのともった ただの窓 集まったら 夜に浮かび上がる 感謝のこころ 人々の帰りの足を止める

空を覆う 低い雲が 街中から 陰を追放する あなたが 一番うつくしい日だ あなたは ほんのりと芳香を放ち あなたは きっぱりと白く あなたは 凛として謎めく ソンザイスルダケデ キセキダ さすらいの 吟遊詩人すら 恥ずかしい常套句を 口走ってしまうほどに

ついさっきまで、虹がかかっていた空

我がアイドルか一番好きな花だと言うので 何となく特別な想いで見てしまうハスの花。 泥の中に、美しい花が咲くから、と 若いのに似合わない哲学的なことを言う。 またひとつ「好き」のシナプスが強固になる。 極楽では、花の中にひとが生まれる。 一緒のハ…

黄色い服は苦手なのに 黄色い花はきれいに見える。 黄色いコップは引き出しの隅 黄色い花は窓辺に飾る 黄色い絵の具は使わずじまい 黄色い花は押し花に 黄色い花、黄色い花 黄色い花は愛され上手

今日は、娘が生まれた街、西葛西に行ってきた。 娘が三歳のときまでいたから、15年ぶりになる。 すっかり変わってしまったところと、 変わらないところがあって、面白かった。 娘の服や小物を作る材料を買っていた小さな店が、 一瞬なくなってしまったかと思…