パーソナルカラー診断、受けました

目下のところ、我が家で静かな革命が起きているので、シェアしたい。

去年の九月に、娘に勧められて、パーソナルカラーのプロに診断をしてもらった。
パーソナルカラーを知らない人のために書くと、それぞれの人の固有の肌や髪や瞳の色によって、
似合う色というのは決まってきて、それらは四季の名前で分類される、というもの。
色のドレープを顔まわりにかけて、顔うつり等を細かくチェックしていく。

実はそれまで、自分はウィンタータイプだと思い込んでいた。
黄味のある色を着ると、菜っ葉みたいな、病人のような顔色になるせいだ。
パーソナルカラーのコトバで言うと、イエローベース、ブルーベースの内、
私はブルーベース、ということになる。
同じブルーベースのサマータイプは、パステルを中心としたフェミニンなカラーなので
「柄に合わない」と思い、残りのウィンタータイプ、と判断した。
この性格だもん、フェミニンに装ったら詐欺みたいで気がとがめる。
そのため、ワードローブは、無彩色中心となって20年。

診断結果を言うと、ブルーベースではあったけれど、まさかのサマータイプ。
しかも、黄味は一切だめ、青だけはロイヤルブルーから白のグラデーションOK、
それ以外はパステルカラー等の明度の極めて高い色しか似合わない、どサマーだった。
「お母さんは、黒を着ると何か怒っている人に見えるけど、
バーソナルカラーを着ると優しそうに見えます」
と先生が説明してくださったけど、中身は優しくないんだけどなあ、私。
そもそも、日本人はアジア人種なので、ウィンタータイプの人はレアなんだ、
と先生に説明された。
あー、そう言われれば、都会の日本人は黒ばかり着ているけれど、
似合っている人ってあまり見た事ない・・・。
がっかり。私の20年間は何だったの?

ともかく、過ちを正すのに もたもたするのはNGだ。
黒の服を「えいやっ」とばかり全部処分し、代わりに、パステルカラーの服を買いに行った。
「あーら、おばさん、今更若作りー?」なんて自虐ギャグをつぶやきながら、
久々にリアル店舗で買ったのだった。
すると、顔色がよく見えて、しみやくすみも目立たない。
青白い顔が、青い服を着ると青く見えなくなるって、どういうこと?
おお、これは、革命だ!

娘は、ブルーベースかと思っていたら、意外やスプリングだった。
オータムカラーも少しいける。
さっそく、ベージュやオレンジやオリーブグリーンの服を買ってあげた。
それまで娘が見向きもしなかった色ばかりだ。
そしたら、今まで見た事もないほど似合ってて可愛い。
親バカ入っちゃっているけど。

これはいい、とばかり、娘の友人二人にも勧めて、次々と診断してもらったら、
なんと二人とも自分で「これだろう」と思っていたタイプと、実際のタイプが異なった。
何でなの? 自分のことが、どうしてことごとく分からないでいるのだろう。

それからというもの、身の回りが、暮らしが、急ピッチで変化しつつある。
断捨離が進みまくり、クロゼットが別人のもののようになった。
また、母娘ふたりして、ネットで有名人の画像を並べて、
その人がどのタイプか調べる遊びに夢中になった。
お金がかからないのに、この上なく楽しい。

ちなみに岡田くんは、先生の見立てでは、目力があって彫りが深いから
ウィンターかと思いきや、意外にイエローベースなんだとか。
あれだけ顔が整っていると、どんな色を着ていてもそれなりに決まってしまうから
惑わされるけど、オータムではないかと。
他にもいろいろ発見の毎日。

そんな風にたくさん見てきて、最近ふっと気がついたことがある。
一概には言えないのかもしれないけど、次のような傾向があるような気がする。

スプリングの人は、若々しくて可愛いけれど、
意外にメンタルが安定していて大人の考え方をする人が多い。

サマーの人は、見かけ清楚で大人しい感じがするけれど、
意外に思い切った行動をする人が多い。

オータムの人は、大人っぽい落ち着いた雰囲気を持っているけれど、
意外に純粋というか、純情な人が多い。

ウィンターの人は、シャープでモダンな見た目をしているが、
意外にまじめでストイックな人が多い。

この「意外に」という見かけと中身のギャップが、
自分に似合う物をなかなか見つけられない理由ではないかと思う。
というわけで、パーソナルカラー診断はおすすめです。