お正月休みは自堕落モード~『HEROES』

今年のお正月も、我が家恒例の自堕落モードで過ごした。
食料を買い込み、外出もせずにだらだらと自宅で過ごすだけなのだが、
自堕落と言いつつ、長編の本を読みふけったり、
シリーズものの長編DVDを一気見したりする内につい、
仕事以上に熱くなっていってしまう。

昨年のお盆休みは、HEROESのシーズン1を一気見して、感動した。
今回の休みは、同じくHEROESのシーズン2を一気見することにした。
前回の半分もないと思ったら、脚本家のストの影響だとか。
少し物足りない。

HEROESは、世界のあちこちに生まれた超能力者たちが、だんだんと集まって、
協力して世界を救っていく物語である。
前回ではばらばらに思えた超能力者たちだったが、
今回、実は血縁がキーとなっていることが明らかにされた。
これは日本の『八犬伝』だ、と思った。
ドラゴンクエストとも似ている。
いやいや、『水滸伝』の方がもっとよく似ている……。
そう思ったら、『八犬伝』は馬琴が『水滸伝』に影響されて書いたものだとわかった。
水滸伝が「ことはじめ」だろうか。もっと古いのはあるのかな?
自分が唯一絶対のヒーロー、っていうのは自尊心が満たされて気持ちいいだろうけど、
一人として同じもののいない個性的な豪傑がひしめく中の一人、というのも気持ちよさそうだ。
八犬伝』『水滸伝』、そして『HEROES』の気持ちよさというのは、これだ。

ちなみに私は、怪力で多重人格者のニキが一番好きだ。きれいだし。
現実に一番「ありそう」な気もする。
あと、超能力というより、超感覚という感じのもありそうだ。
スーパー聴覚や、スーパー記憶力の人がチョイ役でシーズン1に出てきたが、現実にいると思う、こういう人。
また、人がどこにいるかわかる少女や、未来に起こることの絵を描く画家は、サイコメトラーを思わせる。
人の心を読む警官だって、洞察力が超感覚レベルっていうだけのことかも知れない。
こういうのは、人間の埋もれた才能として、意外にあるかも知れない、と最近思うようになった。
『心の科学』なる本を読んだのがきっかけだ。著者は女性の科学者。
これは、世に言う『とんでも本』のオカルト本ではないし、だからと言って、科学ですべてを否定的に説明しきっているわけでもない。
その境界にある感じがとても面白い。
ダウジングや予知夢の話が出てくる。
確率論で言っても、超感覚の存在は否定しきれないらしい。

さてさて、シーズン2に、モニカという、一度見たものを体が記憶してそっくりコピーできる少女が出てきた。
思わず「藤原くんの能力って、これじゃん!」と叫んでしまった。
ミラーニューロンじゃない、要するに!
藤原さんの脳のミラーニューロンは、絶対に普通の人と違う。
天才的な長距離ランナーは、遺伝的にミトコンドリアが普通の人と違う、と聞いたことがある。
それと同じようなこと。

ああ、なんか楽しいなあ。

というわけで、今週末はミラーニューロンについて調べ倒すことにしよう。
つれづれでした。