King & Princeの「Mr.」観ました

発売日の1日遅れの19日、King & Princeの2022年ファーストドームツアーのDVD「Mr.」が届きました。それからずっと繰り返し観ています。ダンス歴20年(但し最近仕事が忙しくてサボり気味)の娘が、珍しく一緒に熱心に観てくれるので、楽しさ倍増しています。

娘の専門(?)は、ベースがクラシックバレエのジャズダンスで、その目で見ると岸優太さんのダンスがとりわけお気に入りのようです。骨や筋肉の名前やら可動域が回旋がどうしただのいう娘の説明はピンと来ないので、話の途中で口を挟みました。

私「つまり、この人はダンサーとして最適な身体で生まれたってことね?」

娘「と言うより、圧倒的な練習量によって作られた身体なのよ」

私「持って生まれた才能じゃなくて、努力して作ったってこと?」

娘「圧倒的な練習量を積める性質がそもそも絶対的な才能なのよ、芸事では」

ほほう。そんな風に言われると、特別な目になってダンスに見入ってしまうし、「RIDE ON TIME」での、岸さんの、どこまでも途切れない集中力を思い出します。そして、更なる沼の深みにはまるのでした。やっぱりストイックな人、大好きだわ。あ、「お兄ちゃん、ガチャ」コンプリしました。ひたすらカッコいい。

 

それと、DVDを観ていて突然、

娘「ねえこの子!何なの?めちゃくちゃきれい」

私「ね? カメラにパッと抜かれて目線もらうたびに、ハッとする美しさだよね。ファンには『ラスボス』って呼ばれてるんだって」

娘「ラスボス?まさしく!」

私「それと自称で『国民的彼氏』って言うんだって」

娘「それって、ギャグで言ったつもりが、逆に深く納得されて変な空気になるっていう、例のアレかな」

私「アレかも」

あ、そうそう。「受付のジョー」もコンプリしました。主演が魅力的過ぎて、「こんな人、いそうで絶対にいないタイプじゃない」なんて愚痴りました。本当に職場にいるといいですね、こういう人。それと、私の勘が正しければ、神宮寺勇太さんは、これから益々素敵になります。今でも色気がヤバいですが、その内危険水域に達します。お楽しみに。

沼に爪先だけ入りかけた頃、「メンバーの誰かに引かれてやって来て最後に箱推しになる、King & Princeファンあるある」と聞きました。「全員グループ名に恥じないすごいイケメンだけど、それは言い過ぎでしょ」と軽く聞き流したものですが、甘かったと今では反省しています。全員、美しいのはお顔だけじゃないなんて、どういう罠でしょう。

 

さて、ここからかなりディープな事書きます。ご注意ください。

 

DVDが2巡目のギンギンのダンスが終わろうとした頃、

娘「(ため息)キンプリってすごいね」

私「うん! あと2ヶ月で、アリーナツアーのDVDも出るよ。『ichiban』が入ってるって」

娘「やったぁ!……でも、それで最後なんだね」

私「……うん」

娘「ジャニーズ事務所、何してくれちゃってるの? 気でも狂ったの?」

私「さあ。直接の興収でも100億単位、経済全体で1000億単位の損失って、どこかに書いてあった。ファンクラブ年会費だけで40億だから、大袈裟な数字じゃないわね」

娘「何とかならないの?」

私「わかんない」

この脱退・退所で誰が得をするんだろうと考えてみました。出て行く3人も、残る2人も、トップスターを失う事務所も、彼らをぜひ起用したいと願う制作者も企業も、彼らを目標に頑張ってきたJr.の子たちも、誰も得しませんね。何より、彼らを愛して止まないファンは、絶望のどん底に突き落とされて、心身の不調を訴える人も少なくありません。一般の人々ですら、年末の歌番組でKing & Princeのパフォーマンスを見て、その素晴らしさに心打たれて、「この子たちが5人でいられなくなるのはもったいない」と感じる人がたくさんいます。(私はほぼここに属します)

これだけニワカでも、ファン=ティアラが提示する彼らの過去資料を見て、そしてこの「Mr.」を見たら、他の人ならいざ知らず、平野紫耀ともあろう者が「目標を失ったから辞める」なんてダサいことを言うはずはないと感じます。「ichiban」を始めとする制作に手応えを得て、「さあここからだ」と燃えていたのに? 実際、平野さんが期待していた、プロを含む一般の「キンプリ、ヤベェ」という評価をティアラが誇りに思う夢は実現したではないですか。一歩進んだのだから、二歩三歩は楽勝でしょう。だから、「Mr.」の会場は双六なのでしょう?

恐ろしいことに気づいてしまいました。あの謝罪が本心だとしたら、ほんの少し前までツアーや雑誌のインタビューやインスタライブでファンと約束したワクワクするような未来が、全部嘘だったことになってしまいます。本心を隠して、ファンに嘘をついて、騙して、あざむいて、たぶらかして、挙句にこれ以上はあり得ないほど傷つけた。控えめに言って鬼畜の業ですね。そういうことになってしまいます。でも、ファンは誰一人そんなこと信じていません。

ところで、例のFC限定の謝罪動画撮影の直後と見られる、King & Princeがツキヨミのお披露目にスタジオ入りする動画が流出して、あっという間に消えました。永瀬さん髙橋さん岸さんが、直前まで泣いていたのがハッキリとわかる映像でした。つまり、あの謝罪動画は、スタジオでのパフォーマンスの仕事が控えているのが分かってるのに、撮られたって事です。ファミリークラブから日テレのスタジオまで車で1時間前後。その車中で泣いたんですね。てっきり謝罪動画で仕事終わりだと思ったら、ずいぶん酷いことするんですね。タレントのメンタルを大切にしないのがジャニーズの体質なのか、King & Princeだけそういう冷遇を受けているのか、さてどちらでしょう。

もうひとつわかる事があります。彼らにとって、あの謝罪動画の撮影は心の準備が充分でなかったということです。円盤の打ち合わせだと騙されて呼び出され、解雇通告を突きつけられ、あらかじめ用意されたカンペを読まされた、という内部告発の信憑性が高まってしまいます。

謝罪文も、ハッキリ言ってかなり屈辱的だと思います。要約すると「自分は力足らずなので逃げます」ですね。目標のためにいかなる努力も惜しまないで成果もあげてきた人間に、これを強いて読ませた者がいるとしたら。その動機と目的は何でしょう。嫉妬? 国の宝を壊してまで、何がしたいのでしょう。

もっと謎なのが、この屈辱極まりない儀式を、メンバーが受け入れたという事実です。人間は、大切なものを守る以外の動機で、こんな事はしません。

さて。SMAPが芸能事務所の「偉い人」の一存で、罪もなく空中分解し、挙句に外に出た3人が地上波のテレビから干されました。理不尽だと思います。でも、それをきっかけにタレントに対するハラスメントを止めようという風潮も生まれました。今回のKing & Princeの空中分解を止めようと動いている人たちがいます。時代は大きく動いているのだから、どうか頑張った人たちが報われる世界がやって来ますように。

今日はここまでにします。

では