「どうする家康」のキャスト発表

昨日、大河ドラマ「どうする家康」の第一次キャスト発表がありました。師範が織田信長を演じると聞いて驚きました。いや、本当びっくり。

いえ、「軍師官兵衛」終了後、主役ではなく脇役で出たい、と言われていたのは知っていました。これも師範名物、有言実行のひとつなのでしょうか。聞いた時には、師範がいくら時代劇の技能が高くて歴史好きであっても、若い頃ならともかく、ここまで来たら脇は難しいのでは、と聞き流してしまいました。ファンを名乗っておきながら、師範が何者だか忘れていたわけです。不覚でした。この分だと、ちょうどいい年齢に達した時の徳川家康も、たぶん実現するでしょう。師範は、やると言ったらやる人だと、今度こそ肝に銘じましょう。

「Tokyo tower」で共演された松本潤さん、「エベレスト」の阿部寛さん、「関ヶ原」の有村架純さんもキャスティングされていて、同じ場面は少なそうですが、居心地は悪くなさそうです。良かった。家康を取り巻く人々ということであれば、今後、上杉謙信石田三成井伊直政本多忠勝なども発表される訳ですね。好きな武将をどなたが演じられるか、妄想してはわくわくします。家康公がこんなに美丈夫なのだから、大いに期待するところです。

そして、信長です。優しくて残酷で、直観と戦略に裏付けられた天才肌で、最高に魅力的な信長公が、出現することでしょう。そんな万能感がある人が突然破滅する様は、「白い巨塔」の財前教授を彷彿とさせます。

信長公ゆかりの、安土城岐阜城小牧山城をすべて登城しました。城の構え方に、並々ならぬセンスを感じます。軍事施設である城に、権力を表す構造的なレイアウトをして、様々なシンボリックな意匠を用いたそれは、無から一を生み出せる天才の業かと思います。語録から、信長公も、自身が天才だとわかってた気がします。

あ、そうそう。師範は常々、「自分は天才じゃないから」と言われるのですが、本当にそうでしょうか? 天才には2種類います。絵画で言うと、ピカソ型とセザンヌ型です。ピカソは幼少時から神童と呼ばれていました。セザンヌが天才なのは、それ以降に巨大なミームを発生させた事でそれと判りますが、本人含めて誰も気がつきませんでした。

それで考えたのですが、三英傑の内、信長公は紛れもなく天才です。秀吉公も。でも、一番巨大なミームを発生させた人物は家康公です。ただ、平凡な人が天才2人の後を継いだ上、家臣に恵まれて、努力を積み重ねてそうなりました、と説明されたら「なんか違う」と思います。

その人の天才性を示すのに、一生かかる人がいる、ということかと。自分の天才性を表すのが人生の目的な人はいないので、ただ信じる道を行けば、それで良いと思うのです。

また脱線してしまいましたが、再来年の大河、楽しみです。来年の小栗旬さん主演の「鎌倉殿の13人」も本当に楽しみ。今年の幕末・明治も期待以上に面白かったし、歴史好きが進行していきそうで、ありがたいことです。

続報をお待ちしています。

では