ドラマ「#着飾る恋」第4話

さて、ドラマです。今回の個人的なベストワードは「ホッとしたような、残念なような」です。はるちゃん、好き。

羽瀬さんは、本当に誰にも依存しない人ですが、手を差し伸べられて苦痛ではないんですよね。良かった。幸薄い空気まとってシングルマザーなんてだめだよ。どうか幸せになって。

駿くんと真柴さんの恋は、何の障害もなく進行していきますねぇ。「ぎゅーしてもらって良いですか?」って。俳優横浜流星は殊にハグの達人なので、その言葉に虚を突かれた後、ハグに至る間といい、抱きしめる時の優しさといい、大きな手の頭ポンポンといい、神かと思いました。鋼みたいな大胸筋して!

ロミオとジュリエットばりの、障害だらけの悲恋となれ、とは言いませんが、そろそろ掻き回す人が現れても良いタイミングだと思います。葉山さんよろしく。

さて、人生の達人、香子さん。「悪いニュースと、さらに悪いニュース」に見舞われて、どうなってしまうのでしょう。別れた相手が、馴れ馴れしく何か言ってくるのは、離婚者あるあるだそうですから、お気の毒です。

でも、「食べる門には福来たる」ですか。いい言葉です。落ち込んだ時ほど美味しい物を食べよう、と。「アンナチュラル 」の三澄さんが、恋人を亡くした女性にアンパンを勧めていた時も、そんなニュアンスのこと言ってました。「絶望している暇があったら、うまいもん食べて寝るかな」という名台詞もありました。「じゃりん子チエ」のおばあちゃんが「食べて、あったかくしろ」とも言ってました。メンタルは、フィジカルを整えれば何とかなる、ということで良いのですね。

これ、物語を貫いている大切な思想ではないでしょうか。そんなこともあってか、ドラマには毎回、美味しそうな物がたくさん出てきます。夜も遅い時間ではありますが、軽微な飯テロとなってます。

そんな中、駿くんの「最後の晩餐」という言葉がさすがにドキッとしました。まだ若いから、そんな日が現実に来るって実感ないでしょ。こっちは実際に「何食べよう」って考えちゃいました。最期と言ったら病床なので重いのは無理。「ハーゲンダッツのアイスを、できればチョコミントで、無ければ抹茶で。もうちょっと体力あったら、オーボンビュータンのカシスケーキか、レアチーズケーキを」と娘には伝えてあります。でも、何を食べるかじゃなくて、誰と食べるかの方がずっと重要に感じるので、ガチガチに決めるのはやめておきます。

話は戻って、真柴さんが新デザイナーさんとの対談で、オフの切り替えに、美味しい物を食べて飲んで、他愛もない話をして、壁を見る、と話していました。その時、ずっと思い浮かべていたのが駿くんでした。その前に、葉山前社長がかつてデザイナーさんに渡したグラスに因んで、彼の思いを引き継いで、笑顔になれる物を提供していきたいと力強く語る言葉。これは、葉山さんへの想いを昇華して、新しいシェアメイトとの暮らしも大切に、仕事にオフに取り組んで行こうという真柴さんの清々しい決意を表しているように思います。

真柴さんが脱ぎ捨てた鎧、1話ネイル、2話ヒール、3話オフに侵食するオン、そして4話が葉山さんへの恋ごころ、だと思うのですが、これで正解でしょうか。

こうやって見ると、食べ物もただの食べ物じゃないし、雑貨もただの雑貨じゃないんですね。それは「暮らし」「人生」。「誰と生きるか」「誰と食べるか」「どう生きるか」、それが「自分らしい」ということ。そういうこと、ですね?

 

今日はここまで

では